ジョジョの奇妙な冒険　ダイヤモンドは砕けない　アニメ・原作比較感想第29話後編

2016/ 10/ 15 (Sat)

ジョジョの奇妙な冒険　ダイヤモンドは砕けない　アニメ・原作比較感想第29話後編

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　感想前編では拾えなかった原作との差異をピックアップ。

ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない第29話「ハイウェイ・スターその2」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会

＜しかしよく生きてたな＞

仗助「必ず助けるから、待ってろよ露伴！」
　露伴生存の可能性については原作の説明チックな台詞から一言に変更。露伴は今週ラストまで出番が無いですから、ここでシンプルに仗助の意思が伝わる形になっているのはグッド。

＜考えてみるとこの頃は会社に公衆電話から直帰報告とかしてたわけか？＞

　連載時のオーソドックスな連絡手段と言えば公衆電話なわけですが、画面の動くアニメの中だと埋没しかねないので直前まで電話をかけていたリーマンを追加してクローズアップ。急停車する仗助に驚く様子も描くことで緊迫感が伝わってきます。

　なお原作ではテレカの絵柄が発足間もないJリーグとおぼしきものでしたが、アニメでは杜王町っぽい風景を描いたものに変更。……別に今更コラボで4部テレカ出してるわけじゃないですよね？

　また携帯は1999年っぽく原作より小型や折りたたみ式のものになっています。うわー懐かしい(;´д｀)

＜バイクには普通ガソリン残量計がついていない＞

　バイクのガソリン切れは原作では敵が当初から狙っていたものであり、それを康一が独白するスタイルをとっていたのですがアニメでは省略。考えてみると結構唐突な独白でもあるんですよね、これ。いつ語ったんだというツッコミもできなくもないしw

　また燃料の確認は原作ではタンクのふたを外して行っていましたが、アニメではスタンドで破壊して確かめる形に変更。原作だと「はずしただけのふたを治すとバイクが戻ってくる」というツッコミができてしまったのですが、きちんと破壊させることで「治す」ことが自然になっています。

＜自慢のバイクは大切に＞

　康一がぶどうヶ丘病院に駆けつけた時に使ったマウンテンバイクは、道のど真ん中ではなく草むらに変更。これと自転車のアップにより、置き去る様子に作画を割くことなく移動手段を説明しています。

　また康一と看護婦のやりとりは看護婦の顔をメインにすることでより嫌味っぽく。また、康一の振り向きをカメラ目線から横向きにすることで彼のカチンときた様子が原作以上に伝わりやすくなっています。感想前編で「ハングリー」について触れましたが、この時の康一のやり方もそういうところがありますよね。ちゃんと取り返しがつくのが彼らしいけど。

＜絶滅のヤンキースタイル＞

　噴上裕也の取り巻きの1人、ヨシエは肩にかかる程度だった髪が原作より長く変更。ついでにしびんで顔を隠すという動作はアニメオリジナルだったりする。誰かスタッフにファンでもいるのかしらんw

＜トムとジェリー＞

　噴上裕也をぶちのめした後のてん末については、文章のみだった原作に対してアニメではきっちり映像化。中でも露伴とのやりとりは原作からふくらまされており、仗助が露伴「先生」と呼んでいるのが個人的にとても好きです。チンチロリンの時はおべっかで言ったわけだけど、これは本心で言っているんでしょうね。その後で仲良く喧嘩する2人にためいきをつく承太郎は正にやれやれという感じw