1週間預ける/ブレイブウィッチーズ3話感想
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通常金曜更新のブレイブウィッチーズ感想ですが、休暇でしたので今週は木曜更新いたします。
ブレイブウィッチーズ 第3話「第502統合戦闘航空団」
©2016 島田フミカネ・KADOKAWA/第502統合戦闘航空団



負傷した姉・孝美の代わりに第502統合戦闘航空団へと配属になったひかり。しかし適正検査の方はさっぱり振るわず……前途多難、第3話。前回の感想ではひかりについて「死なないことについては右に出るものはいない」と書きましたが、彼女のその底力、「生き延びる力」が現在の彼女なりに発揮された回であったなと思います。
もともと学校での成績は良くなかった彼女ですが、最前線が舞台ではその戦闘力不足は更に深刻になり、まるで評価を受けられません。2話で男性船員から賞賛を受けたスタミナも菅野の対抗意識に火を付け、ラル達からは「基礎体力はありそうね」と評されるに留まるし、飛行訓練と実戦もどちらもいいところなしで、2度も彼女は扶桑へ帰らされそうになる。除隊させられるというのは言ってみれば組織の構成員としての「死」であり、ひかりは菅野に助けられた時以外にも擬似的に死にかけているわけです。
が、「生き延びる力」をこそ底力とする彼女はそこでくじけない。訓練で除隊にされそうになった時は自分にもコアが見えたという一点に光明を見出し、実戦後の除隊の危機では共同撃墜という形で一週間の猶予をもぎ取る。どちらも首の皮一枚繋がったという状況ですが、それでもやっぱり彼女が生き延びたことには違いありません。
そして、素敵だなと思うのは彼女の「生き延びる力」が自分以外にも作用しているということ。墜落遭難したニパを発見したのはひかりだし、ユニットが故障して飛べないニパを引っ張り上げて菅野への援護射撃をさせたのもひかり。ユニットを捨てる、いわば死なせようとしたニパを止めたのもひかりなら、最後に2人を連れ帰ったのもひかり。今回ひかりの力がプラスに働く場面は、どれも仲間を「生き延びさせる」形で発露しているのです。このあたりをユニットへの愛情という姉からの薫陶で繋げたり、翼端灯1人分という形で死を意識させたり、またまさかの2人抱えという形で視覚的なすごさに繋げていたのは上手かったな。作風自体が地味なのだけが気がかりではありますが。
さて、仲良く叱られることで「正座仲間」を得たひかりですが、与えられた猶予は未だ1週間。彼女がどのように戦う力を身に着けていくのか次回に期待……と言いたいところですが、来週はお休みなのですね。制作スケジュールの都合という正直な告知だけに心配ではあります。厳しいから素直に休むというのは、作品が生き延びるための決断。ちょっとでも現場が立て直されれば……と思います。ぶっちゃけバルクホルンお姉ちゃんの勇姿・艶姿が見られるの嬉しいしね! スタッフの皆様、お疲れ様です。再来週を楽しみに待ってますよ。
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