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漫画感想「どくろさんが見ている」1巻

どくろさんが見ている (1) (MFC キューンシリーズ)

 桑佳あさの「どくろさんが見ている」1巻を読了。突然どくろに取り憑かれた少女・百重ナミの生活を描いた作品です。
 表紙のインパクトが抜群ですが、どくろに取り憑かれたという設定に反してナミ自身はこれと言って目立つところのない少女。彼女が恋することになる級友・一咲もちょっとUMA好きだけどそこまで変てこな人間でもない。友人になる千本このはもアイドルで多少裏表はあるけど基本いい子。何よりナミに取り憑いたどくろさんも無言で、特別ナミに悪意を持ってるわけでもない。そう、どのキャラも「普通」なんです。

 そこで「いやいやちょっと待て」と思ったあなたは既に術中。いくら普通であっても、どくろさんはどくろさんである時点で普通じゃない。しかも周囲に見える存在なので、ナミは物語開始当初は引きこもりになっています。とは言えそれは1ヶ月に満たない程度だし、ナミもそれをこじらせてるわけではない。いざ学校に行けば労せず友達と打ち解けちゃう。視覚的に明らかにおかしいことになっているのに、なんだかんだでやっぱりナミは「普通」の範囲に収まっているのです。

 ちょっと普通じゃないようだけど、それは大した差じゃなくて世界の広さの中に収まってしまう。そういう、ゆる〜い作品の懐に魅力を感じる1巻でした。気楽に買って、気楽に読んでいい1冊であると思います。

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