元気づけてあげたい/ブレイブウィッチーズ7話感想
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思い思われて。
ブレイブウィッチーズ 第7話「聖なる夜に」
©2016 島田フミカネ・KADOKAWA/第502統合戦闘航空団



本格的に冬を迎えたペテルブルグ基地は川が凍るほどの寒さに襲われていた。ひかりは折からの疲労で風邪をひいてしまい……プレゼントは、第7話。今回は様々な「違うけど同じもの」、似通った物を重ねていくお話が楽しくも微笑ましい。
冒頭では川が凍るのが普通、日が昇らない時もあると扶桑とオラーシャの「違い」が語られるわけですが、直後にひかり達は「同じ」ものによって痛い目を見ます。川は凍っているから上に乗ることができるけど、氷は水と同じ物質であり、その境目を誤ればドボン!というw これについて菅野はニパのせい、ニパは不可抗力だと言い合い、クルピンスキーと菅野はひかりを川に落とした落とされたと言い合う。ひかりが風邪をひいた理由もニパは自分のせいだと言い、サーシャは厳しい任務による疲労だと判断し、これらはどれも境目があいまいになっているわけです。定子の出したすいとんがニョッキ、ピエロギ、ペリメニと様々な推測をされるあたりは象徴的ですね。
他にも
・そのつもりはないが菅野への煽りになってしまうひかりの「顔が変ですよ」「もうおかしくないんですか?」
・薪みたいなケーキであるブッシュドノエル
・表現方法は違うが共にひかりを気遣うニパと菅野の思いやり
・菅野のツンデレな思いやりに、くしゃみの鼻水で涙声みたいになるひかり
・クルピンスキーによるロスマンへの嘘の言い伝え
・クルピンスキーのいたずらや失敗と、それに対する木札に書かれた罪状という言い換え
・ラル隊長がニパ達を非番にする理由
・猫だの豚だの誤解されまくる菅野の木彫りの犬
・美味しいキノコとワライタケ
・それに対する、狙ったタイミングで笑ってるようにしか見えないクルピンスキーの発症
・最初にひかり達が乗ったのがソリならば、物資を運んできてくれたのもソリ
・補給という建前のプレゼント
といった具合に似通ったものが満ち溢れています。
そして今回もっとも似通っているのはニパとひかりで、ニパは自分が最初は502になじめなかった過去を語ることでひかりとの同質性を得ています。現在においても、自分が元気づけられたサトゥルヌス祭りがひかりを元気づけるきっかけになれば……と更に自分とひかりを重ねていく。
これまでの奮闘の成果もあってひかりは502の皆から色々と気遣われているわけですが、それは実際のところニパも同じことです。だってひかりのために皆がなけなしのものをかき集めたように、スオムスのウィッチもニパのために物資をかき集めたのですからね。その思いやりに体温を持たせる意味で、エイラとサーニャをゲスト出演させたのはうまい配役だったなあ……というか北欧色強くサンタコスをしたこの2人が「冬爺さんと雪娘」でもあるのか。
サトゥルヌス祭の食事が豪華になる一方でツリーだけは大きなものから机の上に乗る小さなものになったけど、気持ちが込められているのが「同じ」ならその「違い」は問題にならない。二段のマトリョーシカの中に入れられた菅野のね……もとい犬の木彫りに象徴されるような、見ていて温かい気持ちになれる回でした。

ところでカメラさんもっと寄って!
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映画感想(「ストライクウィッチーズ O.V.A. Vol.1 サン・トロンの雷鳴」)
ブレイブウィッチーズ 第1話「佐世保の魔法少女?」
ブレイブウィッチーズ 第2話「羽ばたけチドリ」
ブレイブウィッチーズ 第3話「第502統合戦闘航空団」
ブレイブウィッチーズ 第4話「戦いたければ強くなれ!」
ブレイブウィッチーズ 第5話「極寒の死闘」
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