妹さんとそっくり/ブレイブウィッチーズ11話感想
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似ているがゆえに(2回目)。
ブレイブウィッチーズ 第11話「やってみなくちゃわからない」
©2016 島田フミカネ・KADOKAWA/第502統合戦闘航空団



奮闘届かず姉に敗れ、502を去ることになったひかり。フレイアー作戦はついに発令され……届け、第11話。グリゴーリとの決戦が繰り広げられる今回は、孝美とひかりの相似を描くことで姉妹としてのドラマ性を、そして今回では決着を付けられない状況を作り出しているのが手に汗握る。
開始当初こそひかりと対照的に描かれていた孝美ですが、今回はひかりとの違いよりも似ている部分こそが強調されています。思い返せば前回の話も、孝美がひかりを上手く諭せないゆえに冷たく接さざるを得ずラルに「姉妹そろって不器用なことだ」と言われていましたが、今回は「魔導徹甲弾を1人で運ぼうとする」「ユニットもなしで駆けつけようとする」と2人ともに無茶をすることでその似た者ぶりが自然に感じられます。不在のひかりが502にいたからこそ、「一緒に徹甲弾を持ち上げる」という、502と視聴者が孝美を受け入れるための儀式がスムーズに進められる。これもまたひかりの「活かす力」の一環でしょうかね。
ただ孝美に無茶をさせたのは「きっと、ひかりならこうするはず」という理由であり、見方を変えればそれはかつてや先週とは逆に「孝美がひかりになろうとしている」姿でもあります。孝美の頑張りが間違っているとは全く思わないけれど、メタ的には「孝美が孝美になろうとする」のでなければラスボスを撃破するロジックが成立しない。だから先週、あれだけ皆の支援を受けてもひかりが勝てなかったのと同様に、孝美はグリゴーリを撃破できないのです。
その状況下でひかりが、孝美が再び生死に関わる力を使うのではないかと考え飛び出すのは彼女の「生かす力」としてパワフルだし、かつて彼女に憧れていた時と同じように地べたを走ってゆこうとするのはまさに「ひかりがひかりとして向かっている」というのが見えてとても良かったです。飛び降りるのも全然スマートじゃなく顔面スライディングしちゃう。けれどへこたれない。それがひかりなのです。2つの列車砲が用意され、片方が壊れて……というのもどこか孝美とひかりに似通っていて良い大道具でした。
さて、最終回にひかりが見せる輝きはいったいどんなものか。来週を楽しみに待ちたいと思います。

ところでマンシュタイン元帥、提供の上映会にはラル隊長の貴重な横からの飛行尻こそ映すべきだったと思うのですがどうでしょうか?
関連:
ブレイブウィッチーズ 感想リスト
映画感想(「ストライクウィッチーズ O.V.A. Vol.1 サン・トロンの雷鳴」)
ブレイブウィッチーズ 第1話「佐世保の魔法少女?」
ブレイブウィッチーズ 第2話「羽ばたけチドリ」
ブレイブウィッチーズ 第3話「第502統合戦闘航空団」
ブレイブウィッチーズ 第4話「戦いたければ強くなれ!」
ブレイブウィッチーズ 第5話「極寒の死闘」
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ブレイブウィッチーズ 第7話「聖なる夜に」
ブレイブウィッチーズ 第8話「君の瞳にぶどうジュース」
ブレイブウィッチーズ 第9話「ブレイクウィッチーズ」
ブレイブウィッチーズ 第10話「姉と妹と。」

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