漫画感想「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」12巻(完) 

お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからね(12) (アクションコミックス)
 草野紅壱の「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」12巻を読了。8年に渡る長期連載となった本作もとうとう完結です。抱腹絶倒の裏側で問い直されてきた修輔と奈緒の関係についに決着がつくわけですが、そのあり方がもう本作以外ではありえないというか。奈緒のサブヒロインとの恋情のぶつけ合い、修輔への告白、通じ合う思い。おかしい、恋愛ものとしてきっちりした手順を踏んでいるのになぜ僕はこんなにも笑いこんなにもドン引きしているんだ。
 1番顕著なのは修輔を思い続けてきた彩葉との対決で、幼馴染である彩葉はまっとうに修輔への愛を語るのに対して、義妹である奈緒は修輔がいかにチキンで小物で煩悩まみれでそれが自分にとってどれだけ愛おしいのかを語る。彩葉だって相当どうかしたキャラだったはずなのだけど、2人は結局その属性に従って彩葉はまともでノーマルな恋愛を体現し、奈緒は変態的でインモラルな恋愛を体現する。ともに修輔を思いながらもベクトルは全く違うものだから、2人の思いはぶつけあってもどちらが砕けたりはしないのです。3人目のヒロインである近藤が修輔に「BL的に」欲情してるのである意味で我関せずにいるのと合わせて、本作の恋愛のあり方がそれぞれぜんぜん違うものであることが見えて面白い。

 結局のところ修輔はエロの申し子でありながらも奈緒一筋であり、修輔と奈緒は相思相愛にはなるわけだけど、奈緒が好きな「修輔のあり方」ゆえにモラトリアムは維持される――というか「お預け期間」に姿を変えます。

奈緒「私見てみたいのっ…清い身体と邪な心を同時に持ったうえ相思相愛の妹とひとつ屋根の下で暮らし 30歳を迎えたお兄ちゃんがどんなモンス…大人になるのかをっ!! ――だからそれまで誰とも付き合わないでっ!! 誰ともHしないでっ!! ――それがたとえ私でもッ!! そうっ!本当に私の事が好きならばっ!!」

 これが愛の牢獄というものか((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 約10年間義妹にヘタレで邪な視線を向け続けたことがこんな奈緒を育てたわけですから、修輔がこれから13年間奈緒に育てられるのはある意味で甘ーい罰なのかもしれません。でも、それでも修輔への思いを口にする時の奈緒がちゃんと、十分にヒロインとしてかわいいのはズルいよなあ……ああ、これキタエリの声で聞きたい……

 アニメ版が放送された際に何の気なしに視聴、そこから実に5年の付き合いとなった本作でしたが、きっと後にも先にもこんなお話は存在しないでしょう。いや、あってたまるかwww 草野紅壱先生、長期の連載お疲れ様でした!

関連:
漫画感想(「機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス」、「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」1巻、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」6巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」4巻、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」7巻)
漫画感想(「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」8巻、「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!」1,2巻)
漫画感想(「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」9巻)
漫画感想(「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」10,11巻)


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
  このエントリーをはてなブックマークに追加

Posted on 2016/12/28 Wed. 00:00 [edit]

CM: 0
TB: 0

top △

« じゃあ言わない/響け!ユーフォニアム2 13話感想  |  漫画感想「きんいろモザイク」5巻 »

コメント

top △

コメントの投稿

Secret

top △

トラックバック

トラックバックURL
→http://craft89.blog105.fc2.com/tb.php/2134-a761c70e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △