その約束を守るなら/うらら迷路帖2話感想
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できないことはあるけれど、できることもある。
>拍手返信:雪光さん
正直、お腹見せについての考察は見ていて照れ臭いので目線というか思考がよそに向いたところもありますw 占いというふんわりとした題材でどんな話をするんだろう?というのが期待半分不安半分だったのですが、2話まで見てそれをしっかりと据えられる作品であることに驚きと喜びを感じています。雪光さんの優しい感想好きです、一緒に楽しんでいきましょう。
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味 」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会



千矢が迷路町に来て1週間。しかし彼女が町に来た理由である母親は手がかり一つ見つからず……うららをめざす理由、第2話。今回は架空の世界であるが故に宙に浮きかねない作品世界に、現実と同じ道筋を整え地に足を着けさせる土台作りが美しい。
占いというものは僕達にはプロセスが見えないゆえになんでもできそうな印象を受けますが、少なくとも本作の占いはそうではありません。手がかりの少なさに応じて難度は上がるし、それができる占師になるにも会うにも1つ1つ手順を踏んでいかなければならない。ニナが小梅に釘を差したように、占いはズルを――近道を許してくれるものではないのです。夢のような力を扱う占師にも法があり制限があり、それは迷路町の警らという現実を扱う佐久となんら変わることはない。だから千矢の母親は現状では警官にも占師にも探すことはできない。でも、それはこの世界の占いに意味がないということでもありません。夢と現実が等価なら、夢たる占いが現実を手助けするように、現実だって夢を手助けすることができるのですから。
関所を飛び越えようとした千矢を佐久が止めたのは、法に則って行う警らの「仕事」が、掟に従って門を越えないうららの「仕事」を大切にするものだから。その重なりはズルをしようとした千矢の足を止め、母親に会うにはどうしたらいいのかと道に迷った彼女に一番占になればいいという「選択の矢」与えてくれました。近道を許さず、けれど道を指し示す。そんなつもりでやったわけではないでしょうが、佐久が千矢にしてあげたのは占いの本道と同じことなのです。占師を占う存在――佐久が単なる賑やかしではなく千矢達の鏡としての属性を持っているというのは、今回のお話のとても面白いところでした。……で、佐久にあーんしてもらうのにズルをした大島と塩沢は痛いもとい辛い目に会うわけですねw
辛いことは辛いこと。世の中は甘いものだけでできているわけではないけれど、それを食べて千矢は少しだけ強くなった。そんな彼女の、そして千矢とそれぞれが重なりを持つ仲間達のこれからの頑張りを、楽しみに見させてもらいたいと思います。
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