誘う側になったら/セイレン7話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2017年冬アニメ

大人しい女子グループ時代の耀は眼鏡っ娘だった可能性が微レ存……?
>拍手返信:雪光さん
>>人付き合いも言わば対戦とは上手いことを言ったものですなぁw
ありがとうございます。1本のゲームに全てを込めているのでは無いこともあって、透編ではゲームが本当に色々な表現に使われているなと思います。油断なりませんねー。
>>それにしても防御不能バグ、尻に反応する自動ドアの検知、牛乳まみれのプリクラを女子高生が普通に受け容れている感性等々。やはり発想が常人の斜め上を行っている感はありますよね。耀編の自販機云々の一件も、この世界ではむしろ普通のことなのかも…と恐ろしくなりました。もしかしておかしかったのは我々の常識の方だったりする可能性が…あるわけないですね!(笑)
牛乳まみれのプリクラは担当者になぜ開発したのか真面目に質問してみたくなるレベル! あれが当たり前の世界は嫌だなあ……w
セイレン 第7話「ブラコン」
©高山箕犀/セイレン製作委員会



透についていく事を決めた正一。彼女の過去が気になる彼は、耀に尋ねに行くのだが……? 向き合うことで見えるもの、第7話。前回は透の他人の気持ちが分からない所がじんわりと示された回でしたが、今回はそんな彼女が少しずつ他人の気持ちを分かっていく回。
マイペースな印象のある透ですが、それは彼女個人の特質というより家庭的なものであったようです。5話ラストで視聴者を驚かせた同居人の正体は透の兄・宗太であると判明するわけですが彼もだいぶ変わっている。初対面の正一に対してずいぶん開けっぴろげで無防備で、透が子供っぽく見えるという彼自身が年齢に比べると幼い印象を受けます。大人しい女子グループにいた透と対照的にサークルで活発的だったようですが、対人関係においては案外変わらないところがあったのじゃないかしらん。2人の共通点は互いに確かに家族愛を抱きつつも相手の気持ちがよく分かっていない事(心配しあっているのはお互い様、宗太は昔の透のビデオを見せるというご褒美もといそりゃ透も怒るわということをやっている)で、そういう意味で2人はとても兄妹らしいと言えるでしょう。
相手の気持ちを分かるにはどうすればいいか? まずもって電話越しでは寝起きも転倒も後輩の表情も分かりません。なら近付けばいいかというと、そう単純でないことも透の過去が証明しています。今回の話でその突破口に使われているのは、「相手の立場になる」ことでした。ドライブインのゲーセンで最初2人は「隣り合って」ゲームをプレイしますが、透は自分の二の腕が正一の邪魔になる事に気付きません。一方続いて遊んだサッカーゲームは「向かい合う」もので、透はトラックボールの扱いを正一の操作を見ることで会得(気付き)します。隣にいるのは近くにいる証拠ですが、それだけでは相手の顔は見えないのですよね。相手の顔を見たければ相手と向き合わなければならない。サッカーゲームの対戦シーンは動的な解放感があったし、その後のバンドエイドの指輪を巻いてはめるために2人が向き合う、というのも象徴的であったように思います。先週の喫茶店のやりとりが向き合ってのものだったのも、今になってみると重なるものがある。
正一は階段の下で透を待つ身になって彼女の孤独を理解し、透は自分が誘う側になる事で自分がこれまで断ってきた過去に思いを馳せる事ができるようになる。正一に合わせて表情を変えるぬいぐるみは鏡のようでもありました。
鏡、という意味では透が作った「鹿マス」もそのように感じられるところがあり、彼女は前回自分の鹿を正一にメスだと認識してもらえていませんでした。けれどそれは彼女自身の性質にも当てはまるものがあり、ビデオに録画された小学生の彼女はまるで男の子みたいだと宗太に評されています。また耀は中学時代の透を「男女区別なく接する」と語ってもいる。外見的には女性そのものである透は、一方でその子供らしさゆえに未分化でそして無防備でした。でも、そんな彼女が「オスとメスで変身するマスコット」を作る。それは今回ぐっと進展して見えた透の正一への感情を、さりげなくも端的に示していたように思います。
透の過去を引き出すための正一と耀の舌戦という対戦。コミマの手伝いの代わりにデートという交換条件。前2話の要素もしっかり埋め込みつつ、物語はいよいよ第2シリーズ最終回へ。果たしてどんな結末が待っているのでしょうかね。
関連:
セイレン 感想リスト
セイレン 第1話「ケツダン」
セイレン 第2話「ヤマオク」
セイレン 第3話「オトコユ」
セイレン 第4話「ホシゾラ」
セイレン 第5話「コウカン」
セイレン 第6話「タイセン」

にほんブログ村
【言及】
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-5844.html
http://norarincasa.blog98.fc2.com/blog-entry-5624.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/tbs21607-c671.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2017/02/srn-7.php
http://nijiirosekai.blog55.fc2.com/blog-entry-5962.html
http://renpounasu.blog.fc2.com/blog-entry-2446.html
http://kira47.blog58.fc2.com/blog-entry-4275.html
http://forestinthemountains.blog.fc2.com/blog-entry-342.html
http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-4918.html
http://tarasite.blog.fc2.com/blog-entry-1743.html