一人前のうららになるから/うらら迷路帖7話感想
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デザイン的には小梅一択だったのですが、見続けてみるとノノのかわいさが猛追してきて困る。
>拍手返信:雪光さん
>>そうか!今回は小梅ちゃんが言っていたロミジュリの名言を軸にして捉えると確かに一本すっきりとした筋が通って凄く分かりやすいです!
アバンの意味って重要だなとここ最近感じますw ロミジュリをちょっと違ったイメージで見られるようにもなって面白い経験でした。日常系は中身が無いとか言う人もいますけど、むしろ中身たっぷりですよね。
<お知らせ>
来週は土日所用のため、更新に日またぎで遅延が発生する見込みです。所用前に更新できればしたいところですが……また再来週も土曜のみ用事でちょっと更新が遅れます。すみませんm(__)m
うらら迷路帖 第7話「祝詞と魔女、時々覚悟」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会


祝詞の暗唱試験をすることになった千矢達。その量の多さに疲労困憊になってしまうが……? 唯一性を掘り起こした6話から、それぞれのありようの多様性を肯定するような7話でした。
今回の話は祝詞全集全10章100節を1日で暗記するようにと4人が課題を出され、小梅が「無理だって!」と叫んで始まるわけですが、この無茶な課題というのはABパートでそれぞれ主役を務めるノノと小梅双方に見出すことができます。すなわちノノは人見知りせずに話しかけられるようになること、小梅は国1番のうららになること。課題のサイズはずいぶん違いますが、それぞれにとってとても難しいという点では変わりません。そして大切なのは、これらがどちらも2人の目指す道にとって越えなければならない壁だということです。
ノノは一人前の女性になりたい。小梅はマリと胸を張って会えるようになりたい。そのためにはどうすればいいか――夢とはすなわち個々人にとって最上級の課題であり、何より心を込めて臨むもの。それは祝詞で大切なのが形以上に心を込めて神様に気持ちを伝えることだというニナの教えに通じるものです。ノノと小梅の夢は社会的には随分と大きさの違うものですが、両方が30分の中で並び立っているのは多様な夢のあり方を肯定してくれている。少しだけ成長するノノと、未だホウキに乗って空を飛べない小梅が、共に笑顔で話を終えるのは道の困難さとエールが感じられる心地よい終わりでした。

前後半合わせて味わい深い回ではありましたが、個人的には前半のノノの成長が特にお気に入りです。こういう成長は祝詞を歌にしたところで終わってもおかしくはないですが、今回大事な要素の1つが「形は違っても気持ちを伝えること」なわけで、ノノはそこから一歩踏み込んでいる。元気になるようおまじないの歌を歌ってくれてありがとう、という気持ちをニナに伝えている。「わたし、もっともっと頑張って一人前のうららになるから、見ててね、ニナ先生」というその言葉は、ノノがニナという神様に捧げる祝詞なのです。ニナと姉妹であるという設定、1人だけ一番占を目指しているわけではない方向性。ノノの独自の立ち位置がますますもって強く、そして魅力的に感じられたのでした。
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うらら迷路帖 感想リスト
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか」
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味」
うらら迷路帖 第3話「仲間と友達、時々ライバル」
うらら迷路帖 第4話「良いこと悪いこと、時々くすぐったい」
うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」
うらら迷路帖 第6話「恋と追跡、時々よーしよしよし」

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