好きな吠え方でいいんだよ/うらら迷路帖8話感想
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それはあなただけのものだから。
>拍手返信:と~しきさん
>>Aパートラストでノノが「ニナ先生」って呼ぶところが物凄くいいシーンだと思ったのですが、これもニナに対する祝詞だと思うと更に感慨深くなったのです!
本当にいいシーンですよね。背中の回も良かったですが、このシーンでノノがとても好きになってしまいました。そりゃニナ先生も泣きますよ。朝まで泣いていい。
>拍手返信:雪光さん
>>スケールの差はあれども本人にとっては高い壁に挑まんとするところで、今回のノノと小梅は共通していたなぁと私も思いましたが、 多様性の肯定という観点から見るとその二人の間でも差別化はなされているのですね。そしてそれこそが30分の中でノノと小梅が並び立っているように感じられる最大の要因でもあったのだなと切に思います。
目指すものの呼び方は同じ「うらら」であっても、そのありようはけして1つじゃない。1話でぼんやりと感じた事ですが、それがしっかり表に出た回だったように思います。というか、それをこれだけ力強く歌い上げられるからこその人気なのでしょうね。形は違えど2人の意気込みが共に尊いものであることを感じました。
>>今回は本当に温かみと味わい深さのある回で自分も好きなのですが、前半パートがお気に入りなのも同じでした!(笑)ノノがニナに捧げる祝詞。やっぱりこのシーン良いですなぁ!
ですよねー、ハッキリ言ってズルい。こんなのノノのファンにならずにはおられませんw
うらら迷路帖 第8話「いけないこととわかんないこと、時々すっぽこぽん」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会



山中の泉で羽根を伸ばす千矢達。そんな中、紺は「泉中術」という術をやってみたいと言い出し……?
それぞれのあり方の多様性を見せてくれた前回を承けて、今回はそれらが混ざり合うお話。共に立派なうららになることを目指す千矢達ですが、それぞれのバックボーンが大きく異なるのはこれまでの話で描いてきた通り。それはこの8話の水着の方向性がそれぞれ異なることからも見出すことができます。小梅は(上げ底)ピチピチ水着、千矢は健康的な赤、ノノは清楚な卵色のワンピース、紺はメイド服水着バージョン。内面が違えば外面も異なる。
それぞれが異なるからこそ混ざり合うことには意味がありますが、それはけして良いことばかり招いてくれるわけではありません。水着と蟹は混ざり合えばポロリという被害を生み、千矢と紺の力を混ぜ合う泉中術は紺の力を奪ってしまったかもしれないという恐怖を生む。様々なものを包んでしまう水中とはすなわち普段は見えない世界であり、「わかんないこと」の塊の世界です。ですが、そこに入らないことには他者と混ざり合うことはできない。
泉から上がった紺は恐怖を内に秘め、その心を千矢達に語ろうとしません。彼女の心は陸の上にあり、他者と水を以て混ざり合わない。そんな彼女が本心をさらけ出すのに、あるいは励まされる時に涙が伴ったのは必然だったようにも思います。悲しい涙も嬉し涙も、それは体外に出て他者と繋がる「水」なのですから。あと舐めるよだれも該当するかしらんw
一緒にお腹を出して、一緒に紺の占いの力の無事を確かめて、一緒にお団子を食べて、一緒に遠吠えする。それは1つ1つが千矢達4人が混ざり合う過程であり、結果です。けれど異なる夢を持つ4人は混ざり合っても1つになることはない。同じにはなってしまわない。だから4人は共に遠吠えしても、そのあり方はそれぞれ異なるのです。紺は「こーん!」と自分の好きな吠え方をしていいのです。1人で勉強して友達のいなかった紺が他者に心を開く姿を、うららの力に絡めることで上手く表現していた回でした。

千矢「紺の夢は紺のものだよ。誰にも奪わせたりしないから、1人で諦めたりしないで」
千矢のこの台詞にぜーんぶ詰まってるんだよなあ……1人怯える紺の「お腹」を突っついたり、ホント本作の本質を突く娘だ。
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うらら迷路帖 感想リスト
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか」
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味」
うらら迷路帖 第3話「仲間と友達、時々ライバル」
うらら迷路帖 第4話「良いこと悪いこと、時々くすぐったい」
うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」
うらら迷路帖 第6話「恋と追跡、時々よーしよしよし」
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