漫画感想「実は私は」19巻 

実は私は 19 (少年チャンピオン・コミックス)
 増田英二の「実は私は」19巻を読了。委員長話の後半とその後が収録されています。今回の話でとてもいいなと思うのは、現代の委員長と最後にするのが「これまであった出来事をベースにした演劇」で、未来の委員長が語るのが「旅立ってからの10年間にあったこと」なこと、そしてどちらもを朝陽が心に浮かべられることでしょうか。本来なら朝陽が思い浮かべることができるのは過去だけの筈ですが、彼が委員長が報われる未来をずっと願っていたこと、そして未来の委員長にとってはそれが「これまであった出来事」であることが不可能を可能にする。忘れられない大切な過去と、忘れられない大切な未来が現代の朝陽に向かって収束する。構図としてどのように表現すればいいのか、僕の力では言葉にできないのがもどかしいですが、三角関係の一端を担った委員長の個人の物語のエピローグに相応しいのは間違いないのだと思います。未来の委員長という唐突ですらある存在を使って、こうした逆転を盛り込んでいるのはとても美しいものでした。
 で、その「逆転」は委員長話だけで終わるわけではなくその後の短編にも作用しています。委員長の美しい思い出を逆転させたかのような涼のモノローグ、そして毎度の嶋田逮捕ネタを逆転させたまさかの涼&獅狼逮捕オチ。更には天使から悪魔に堕天(逆転)したつもりの銀華恋の天使っぷり。慣性を最大限利用した物語作りに感動もすれば笑わされもしますw いや、ホント華恋は天使が過ぎる。

 さて、物語はいよいよ秋も深まり、かつて葉子の父・源二郎の正体がバレてしまったのと同じ時期が近付きます。果たして朝陽と葉子はその未来を「逆転」できるのか。連載が終了し続刊は残り3巻、ノンストップで読み進めてゆくことになりますね。

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Posted on 2017/02/28 Tue. 00:00 [edit]

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