千矢が持ってて/うらら迷路帖10話感想
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ニナ先生「そんなに破廉恥じゃないわよねえ」
その服の胸のあたりをつまんで離す動作、アウトだね!(白鳥哲の声で)
>拍手返信:雪光さん
>>心の部分と迷える彼女に選択の矢を与えるうららという繋げ方が素敵ですね~。
ありがとうございます、紺の母が二番占、というのを技術以上に納得させてくれる回だったと思います。お題目で終わらないというのは正に貫禄だし、そこで温かさが主体になっているのは本作の世界観にも合致しているかなと。能登麻美子が演じるのも納得の役どころでした。
うらら迷路帖 第10話「四人と昇格試験、時々試練」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会



いよいよ九番占への昇格試験の日がやってきた。佐久は千矢が問題を起こさないか心配するが……? 9話は千矢達4人のありようが本試験への道を開くお話でしたが、10話はそれぞれが成長を問われるお話だったように思います。
3話感想で試練とは占いである、と書きましたが、それは今回の九番占昇格試験も同様。宝探し脱出ゲーム的な内容は直接的には占いの能力を必要としませんが、占いを活用して棗屋の4人は見事に鍵矢の発見に成功します。小梅の振り子占い、ノノの祝詞、紺の憑依。共通しているのはいずれも3人の「成長」が関わっていること。小梅の振子ユレールは美幼女からお姉さんに姿を変え、紺はこっくりさん占いで失敗した時の経験を活かした憑依術。ノノの祝詞歌はそのものが成長であることは7話で示された通り。それらは確かに彼女達がこれまでの修行の日々で勝ち得たものであり、試験において価値を問われるに相応しいものです。
そんな中で、千矢のみは「成長したもの」を今回のお話では見せていません。もちろん罠の回避やこっくりさんの手なづけで大活躍してはいるのですが、それはあくまで彼女の天性であって迷路町で伸ばしたものではない。彼女だけが占物を持っていないのはなんとも象徴的です。
だから、千矢だけが何かに飲まれて消える……という引きは設定的には彼女の出自によるものですが、物語的には彼女だけが追試を受けているということなのでしょう。試験の選択の矢たる鍵矢を持ったままという状況に示唆されるように、千矢のうららとしての成長の合否は次回の行動にかかっている。それがどのように果たされるのか、占いという言葉の持てる定義の広さをこれでもかと活用している本作だけに次回が楽しみです。アバンの佐久の懸念はある意味で当たったなあw

ところでこの右後ろの眼鏡っ娘は無事合格できたのだろうか。特技は相手の魅力を最大限引き出す眼鏡を見つけてあげる眼鏡占いでよろしく。
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うらら迷路帖 感想リスト
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか」
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味」
うらら迷路帖 第3話「仲間と友達、時々ライバル」
うらら迷路帖 第4話「良いこと悪いこと、時々くすぐったい」
うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」
うらら迷路帖 第6話「恋と追跡、時々よーしよしよし」
うらら迷路帖 第7話「祝詞と魔女、時々覚悟」
うらら迷路帖 第8話「いけないこととわかんないこと、時々すっぽこぽん」
うらら迷路帖 第9話「母と心得、時々あなたのため」

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