いつもそう教えてくれた/うらら迷路帖11話感想
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タイトルの台詞は本当はノノが涙でろれつの怪しかったものですが、さすがにそのままはちょっとということでw
>拍手返信:雪光さん
>>他の三人と異なり千矢だけが目に見える形でハッキリとした成長を見せなかったからこそのラストの引きというのは言われてみると確かに。 ツイッターの方の投稿も拝見しましたが、時江さんが言っていた母も娘も関係ない昇格試験において、千矢の母親や出生が関わるラストの引きも何とも象徴的なものだったんだなぁ。
こうして試験回が終わってみると成長だけに留まっていなくて、千矢が今回さらわれたのは物語的には必然なのだなと感じました。彼女たちの登り始めたうらら坂はまだまだ入り口ですが、1クール最大の山場に相応しい内容だったのじゃないかなと。
>>あとニナ先生のあの格好や所作はやはり満場一致でハレンチ認定されることが分かって物凄く安心w
あれを破廉恥と言わないのはむしろ失礼だと思います!(断言
うらら迷路帖 第11話「千矢とくろう、時々涙」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会



鍵矢を見つけるも、正体不明の何かに連れ去られてしまった千矢。紺達も必死に探すが……九番占昇格試験、後半。行って帰ってくるまでが遠足もとい試験ですが、紺達が惑わされた回転扉のように前回のお話を回転させたのが今回のお話であったように思います。だって、行きの最後に見つけるのが鍵矢なら帰りの最後に使うのも鍵矢なのですからね。
試験でうらら達を妨害するのは茶屋の主人達が姿を変えた鬼――外見的には人ならざるものですが、千矢を襲うのは彼女の母に恨みを持つらしい謎の存在、人ならざるものです。それはどちらも千矢を「見つけ出し」、「捕まえようと」する。それを退けるにはノノの祝詞歌のような占いに類する力が必要になるわけですが、試験前に再提示されたように千矢には得意な占いが見つかっていません。だから千矢を助けた謎の黒ウサギ・くろうは彼女の占いの力としても機能するのです。彼(?)が千矢を腹中に収めて守ろうとするのも、「大事な鍵を隠すのは安全な場所じゃない」ということでしょう。ただ、そこに留まっていては鍵矢も千矢も紺達を合格に導くことはできない。
占いとは選択の矢、とはOPナレーションの語るところですが、千「矢」は不在の時も含めて紺達に指針を与え続けます。罠にはまって強気な小梅ですら諦めそうになる状況でその言葉は紺達を励まし、合流してからもその眼力は紺達を出口への正しいルートへと導く。鍵矢を千矢が持っていたのは紺に預けられたからですが、紺達にとって千矢こそはもう1つの鍵矢であり、あるいは「占い」そのものであったように思います。
ただ、それは千矢が特別なだけの存在ということではないのでしょう。鍵矢を入手する時は一緒にできなかった「いっせいのーで!」は最後に回す時には噛み合い、疑問はあれど共に喜びに浸り合う。涙した4人の目は千矢の赤い瞳のように共に赤くなる。ニナですらその目を赤くし、千矢のように匂いを嗅ぐ。大島と塩沢も匂い嗅ぎの相伴に預かりたいと願うw 全員、合格。
というわけで、千矢の資質や成長を問う感じの話になるかと思っていましたが、千矢と紺達それぞれの成長をクロスさせつつ、千矢の役割まで含めて掘り下げて見ることのできる面白い回でした。残りが名残惜しいですねー……
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うらら迷路帖 感想リスト
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか」
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味」
うらら迷路帖 第3話「仲間と友達、時々ライバル」
うらら迷路帖 第4話「良いこと悪いこと、時々くすぐったい」
うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」
うらら迷路帖 第6話「恋と追跡、時々よーしよしよし」
うらら迷路帖 第7話「祝詞と魔女、時々覚悟」
うらら迷路帖 第8話「いけないこととわかんないこと、時々すっぽこぽん」
うらら迷路帖 第9話「母と心得、時々あなたのため」
うらら迷路帖 第10話「四人と昇格試験、時々試練」

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