神ってんじゃないだろう/Re:CREATORS 3話感想
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それでも、「自分に嘘をついていないと、自分自身に誓えるのなら」。
Re:CREATORS(レクリエイターズ) 第3話「平凡にして非凡なる日常」
© 2017 広江礼威/小学館・アニプレックス



まみかの攻撃からセレジアを救ったのは、「閉鎖区underground-dark night-」のラスボス・弥勒寺優夜だった。彼はセレジア達に、設定の改変は試したのかと問うが……?
2話では「縦の関係(衝突)」を「横の関係(衝突)」に変えようとする試みが見られましたが、3話もそれは同様。違うのは主体が被造物であるセレジア達か、創造主である松原やまりねであるという事です。前回はセレジア達がこの世界の理に逆らえない姿が描かれていましたが、今回は松原達がこの世界の理に逆らえません。文章を仕上げたり絵を描いただけではセレジアの設定を改変することはできない。弥勒寺が言うように「作者とやらもここを見渡しゃただの普通の人間で、俺らが考えるような神ってんじゃない」のです。だいたいが創造主であり親である作者が、被造物であり子であるキャラに言われて実験をしているという事態そのものが縦の関係の消失あるいは逆転でもある。厳密に言えば今回作者が逆らえないのは「現実世界の理(無敵になんてできない、前後がないと絵が描けない)」とRe:CREATORSの「作品世界の理(改変できない)」の両方でもあるのがすごくメタいですがそれはさて置き。
親子であっても人間としては対等であるように、颯太達とセレジアは互いに影響を及ぼし合います。セレジア達は作品世界には無い匂いや味の情報に感銘を受け、まりねは被造物であるセレジアの服装に関係を受ける。セレジアの助言は「作品世界の言葉」であるが故に説得力を持って颯太の心に響く。セレジアは己の運命を敢えて知ろうとはしない。これでお別れかと考える颯太は、己にも運命があるはずだとメテオラとセレジアから励まされる。颯太とセレジアの握手は「横の関係」そのものでした。
颯太には絵描きとしては現状はまりねの足元にも及ばないのでしょうけど、事態を動かしたのはまりねの画力ではなくサブのキャラデザをやった伝手(によるメテオラの創造主への接触の機会)だったり、なぜ改変が作用しなかったかに対する颯太の考察だったりしました。それはそれぞれが「己の歩幅で」物事を動かす要素を「創造した」ということなのでしょう。本作が僕達視聴者の中にどんな気持ちを創造してくれるのか、ますます楽しみな内容となってきました。
眼鏡キャラが3人もいるのは「クリエイターとしての等列性」の現れに見える。著名作家とイラストレーター、絵描きの好きな学生。クリエイターの世界に足を踏み入れた者としては等しい。他にも創造主は出るだろうがこの3人は特別な存在になるように思う。#recreators #レクリエイターズ pic.twitter.com/Zl2JNUNuCk
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年4月22日
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Re:CREATORS 第1話「素晴らしき航海」
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