二度寝は無理ね/武装少女マキャヴェリズム 9話感想

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武装少女マキャヴェリズム 第9話「「愛」が壊れた日」
© 2017 黒神遊夜・神崎かるな / ＫＡＤＯＫＡＷＡ / 「武装少女マキャヴェリズム」製作委員会



　さとりを撃破し、外出許可証へ4つ目のハンコを得た納村。ある朝、学園では失せ物騒ぎがあり……？
　天下五剣もあと1人を残すのみ……という状況から急展開を迎える今回は「2つのものが1つになる話」。提供で期待させてからのオネエとシャワーの悪魔合体に始まり、様々な2つが1つになっています。合体するドォーモーとかつら、それらを探すメアリと蕨の認識、うーちょかの2つの姿の合致、味方も敵も近くにおくべきという格言などなど。特にアニオリの神隠しと髪隠し、障子に目ありと障子にメアリはじわじわと笑わされてしまいました。だから必殺技調に表示するのやめいw

　シリアスな場面でもっとも明示的に示された「2つのものが1つ」になるはもちろんさとりとミソギの関係であり、納村達の前にいる「眠目さとり」という人間は、姉と妹という別々の者が1つになって生まれたものだったのでした。一方の「ミソギ」はかつてさとりだった時に妹を嫌っていたはずなのに――妹の危機に体は勝手に動く。身を呈してかばい、愛しているとささやく。それは愛憎という「2つの感情が1つに」なっている姿です。そして歪んだ姉妹は、共に倒れて1つとなる。

　こうした文法はバトルに置いても機能しており、蕨は人獣一体という「2つのものを1つに」する技をもって対抗するものの敵いません。天羽が絶対無敵の防御力と自動反撃という「攻防一体」の技を持っているからです。同時に手刀による天羽の暴れぶりは、かつて納村が敗れた白ランのアモウと彼女という「2つを1つ」に重ねていく儀式でもある。さてさて、過去の悪夢と現在の苦境は「2つのものが1つ」になるように同じ結果になってしまうのか――否、二度寝はできません。そして天羽は自分の中のどのような「2つの感情を1つ」にしたことでこの凶行に走ったのか。決戦は間近です。


　影が薄い中で子熊を抱いてアピールするメインヒロイン乙。かわいいじゃないか。

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