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二代目はきっと/有頂天家族2 12話感想


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有頂天家族2 第12話(最終回)「運命の赤い糸」
© 森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族2」製作委員会
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 呉一郎を騙り矢三郎達を罠にかけたのは、死んだはずの早雲だった。しかし彼も自分の娘が巻き込まれた事は予想外で……
 急転直下でおよそに片の付いた今回。終わってみれば本作は様々な事物の二代目ーーすなわち「二度目」を描くことで作られた作品だったのだなと思いました。再び天満屋に邪魔された早雲、2人の二度目の冥土行き。二代目と弁天の二度目の対決に二度目の弁天の敗北。1期の再演はもちろん2期で初めて描かれた事物も丹念に二度目があり、あるいは初めてに見えるものが二度目だったと明かされたりする。特に、二代目と何かしらの運命の糸に巻かれて見えた弁天が言ってみればその想い人の「二代目」であり、かつての親子喧嘩もそれに絡んでいた……というのは化けの皮が剥がれて、良い意味でお話のスケールを小さくしてくれるものであったと思います。超然と動いて見える天狗たちもまた、情愛で動かされることは狸たちと変わりない。
 それでも天狗と狸は違う。初代と二代目は違う。それは本作で繰り返された「一度目」と「二度目」が違う結果をもたらす事からも明らかです。そこには確かな境目がある。それでも矢三郎は、その境を「阿呆の血」でふんわりと繋いでゆくのでしょう。何もかも考えていないのと何も考えていない境を、夫婦じゃないのと許嫁の境を。けなげさの無駄遣いにも程がある阿呆の娘もまた、その阿呆ゆえに矢三郎の服をつまんで共に行く事を選んでもらえるのです。

 内容そのものを毛玉でふんわりつつんだ本作は、感想を言語化する度にごっそりロスさせてしまう扱いの難しさと同時に、それでもなお心を揺さぶられる作品でした。どれだけ先のことになるか分かりませんが、3作目が執筆されそして映像化されることを願っています。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

関連:
有頂天家族2 感想リスト

有頂天家族 第1話「納涼床の女神」
有頂天家族 第2話「母と雷神様」
有頂天家族 第3話「薬師坊の奥座敷」
有頂天家族 第4話「大文字納涼船合戦」
有頂天家族 第5話「金曜倶楽部」
有頂天家族 第6話「紅葉狩り」
有頂天家族 第7話「銭湯の掟」
有頂天家族 第8話「父の発つ日」
有頂天家族 第9話「夷川の娘・海星」
有頂天家族 第10話「夷川早雲の暗躍」
有頂天家族 第11話「捲土重来」
有頂天家族 第12話「偽叡山電車」
有頂天家族 第13話(最終回)「有頂天家族」

有頂天家族2第1話「二代目の帰朝」
有頂天家族2第2話「幻術師 天満屋」
有頂天家族2第3話「欧羅巴の香り」
有頂天家族2第4話「狸将棋大会」
有頂天家族2第5話「続・大文字納涼船合戦」
有頂天家族2第6話「有馬地獄」
有頂天家族2第7話「金曜倶楽部、再び」
有頂天家族2第8話「夷川海星の秘密」
有頂天家族2第9話「それぞれの二代目」
有頂天家族2第10話「偽右衛門の決まる日」
有頂天家族2第11話「天狗の血 阿呆の血」

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  • 最終回 第十二話 運命の赤い糸 寿老人から茶釜エンジンで空飛ぶ別荘電車の生業を奪おうとする矢三郎。矢一郎が寿老人を取り押さえて勝ったと思ったら弁天が大人しく 鍋になりなさいと矢三郎を止める。丁度、二代目が住む夷川の別荘を発見。あそこに突っ込むのはどうですか?弁天が了承するので突撃して止まる。中では丁度、偽右衛門の就任を論じているところ。 夷川早雲と対面して企みを知る矢三郎。玉瀾が抱える海星を...
  • 2017.06.28 (Wed) 00:27 | ぬる~くまったりと
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  •  有頂天家族2 第12話(終)「運命の赤い糸」感想 花嫁姿の玉蘭に見惚れる矢一郎にニヤニヤする大団円
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  • 2017.06.28 (Wed) 08:35 | 二次元美少女の笑顔を守りたい duple
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