漫画感想「うらら迷路帖」1巻

ストーリー性の強いタイプの4コマを漫画とアニメの両方で見るのは初めてなのですが、内容はかなりそのままのはずなのにだいぶ勝手が違うのが新鮮でした。アニメは原作2話分程度を1話にしてる上に画面を自在に動かせるのに比べ、漫画だと4コマという基本的な制限があるので全体にシーンが等価になりがち。ダイナミズムという意味ではあまり再発見は無かったかなー、というのが正直なところではあります。というか、今になってアニメ感想見ると我ながら目から鱗が落ちるな……原作からは絶対書けなかったぞこれ。
もっともそれは、原作が期待外れだったということではありません。漫画で見てみると、マツコさんの腹話術人形っぽさとか小梅の西洋趣味などが毎度オチとして効果的に機能している。これらはアニメでは省かれがちだったように思うのですが、4コマの世界で話に仕切りを入れるためには絶対に欠かせません。アニメのダイナミズムとは対象的に、アニメでは個々の話がコンパクトに収まるようになっているのだな……というのを感じることができました。アニメは千矢達を一気に好きになる。原作は千矢達を小刻みに好きになっていく。そんな感じです。
何はともあれ、うらら達の姿をまたこうして見られるのは嬉しいこと。遅ればせながら読み進めていきたいと思います。
関連:
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか」
うらら迷路帖 第2話「探し物と夢、時々甘味」
うらら迷路帖 第3話「仲間と友達、時々ライバル」
うらら迷路帖 第4話「良いこと悪いこと、時々くすぐったい」
うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」
うらら迷路帖 第6話「恋と追跡、時々よーしよしよし」
うらら迷路帖 第7話「祝詞と魔女、時々覚悟」
うらら迷路帖 第8話「いけないこととわかんないこと、時々すっぽこぽん」
うらら迷路帖 第9話「母と心得、時々あなたのため」
うらら迷路帖 第10話「四人と昇格試験、時々試練」
うらら迷路帖 第11話「千矢とくろう、時々涙」
うらら迷路帖 第12話(最終回)「お風呂とお祝い、時々笑顔」

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