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漫画感想「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」7巻(完)

兄妹少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 7 (少年チャンピオン・コミックス)
 木々津克久の「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」7巻を読了。掲載誌で話を承知していたために、単行本を読むのがすっかり後になってしまいました。とは言え、ほぼ1年ぶりの再読となるとまた違ったものが見えるようで面白い。

 幽霊が関わる、探偵ものとしては異色の本作ですが、それはこの7巻に収録された終盤においても変わりません。なにせ主人公の蛍はこれまでの(幽霊絡みの)不審な行動によって、何を隠しているのかと緑川達に問い詰められるからです。蛍に秘密があること、しかしそれは彼女が悪人であるのを示すわけではないことは天才・青葉真琴によってまとめられる――言わばこの場面の探偵役は真琴であり、蛍は推理される側になっているのですね。それに対して兄・圭一の幽霊に関する事柄を包み隠さず打ち明ける蛍の姿は、証拠を突きつけられた犯人が内幕を明かすのに等しい姿なわけです(序盤の見場の懺悔とのオーバーラップでもあるかな)。
 実際、蛍の兄・圭一の死に関わっているとされた「十二人委員」の正体そのものはそれほど驚きを呼ぶものでなく、首魁と対峙するのも蛍と圭一ではありません。幽体離脱のような状態ながら実は生きていた圭一が向き合うのは生きながらほぼ死人と化していた御門屋恭示という自分の対であり、彼が幽霊を破壊する弾丸で御門屋を成仏させることで、蛍は幽霊や人の悪意といったものが見える異常事態から解き放たれる。本作が最後に解いた謎、それは蛍と圭一の中にこそあったのでした。

 「名探偵マーニーの面白さを再び」そんなことを勝手に期待して読み始めた本作でしたが、こうやってみると同じ探偵ものでも内容は全く違っていたのだな、と思います。なんとも不思議な、他にない味わいを持つ作品でした。そろそろまた、木々津先生の新連載が読みたいなあ……

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