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全てがこの混沌の参加者/Re:CREATORS 17話感想


 ぶつかりあうのは腕力か? 否。




Re:CREATORS(レクリエイターズ) 第17話「世界の屋根を撃つ雨のリズム」
© 2017 広江礼威/小学館・アニプレックス
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 発動するエリミネーション・チャンバー・フェスという鳥かご。果たしてセレジア達に勝ち目はあるのか……?
 アルタイルは観客を含めた全員が「参加者」だと語ります。確かに観客もまた承認力を持つゆえにこの場に参加しているわけですが、今回の話において「参加者」とはより広い意味を指し得ます。それは誰もが「創造主」たり得ると言うこと。

 被造物、すなわち作られた存在であるセレジア達ですが、今回は彼女達もまた創造を行っています。現代兵器の模造品、鏡を用いた創造的な戦法、裏切りまでの茶番、セレジアのいわゆる「やったか!?」に、そんな彼女をこの場で倒すことは物語として不出来だと語るアルタイル……そこにはそれぞれ、彼らが作った物語があります。観客にしてもアリステリアに肩入れする少年達や、弥勒寺と翔の対決に瞳を輝かせる女性達の中には、創造主が作ったのと異なる「物語」が息づいている――それはつまり、観客もまた「創造」しているという事に他なりません。この場で繰り広げられているのはまりねと駿河が互いに対抗意識を持っていた事に象徴されるように、どちらが創造主として「物語」を作れるかという争いなのです。

 今回のハイライトたるブリッツと駿河の対決もまた、そこからは外れません。ブリッツが用意した(ネームを切った)「鳥かごでの戦いに参加せず創造主を狙う」という想定外のはずの「物語」は駿河にとって想定内であり、彼が創造主を殺し敵陣を混乱させるという「物語」をつまらんと切って捨て、娘の再登場という想定外の「物語」を見せる――自分はお前の神様だという駿河の言葉は、創造主同士の対決としての彼女の勝利宣言だと言えるでしょう。
 さて、まだ登場していない、または「物語」を見せていない者達は何を用意するのか。勝負は続きます。

<追記>



関連:
Re:CREATORS 感想リスト

Re:CREATORS 第1話「素晴らしき航海」
Re:CREATORS 第2話「ダイナマイトとクールガイ」
Re:CREATORS 第3話「平凡にして非凡なる日常」
Re:CREATORS 第4話「そのときは彼によろしく」
Re:CREATORS 第5話「どこよりも冷たいこの水の底」
Re:CREATORS 第6話「いのち短し恋せよ乙女」
Re:CREATORS 第7話「世界の小さな終末」
Re:CREATORS 第8話「わたしにできるすべてのこと」
Re:CREATORS 第9話「花咲く乙女よ穴を掘れ」
Re:CREATORS 第10話「動くな、死ね、甦れ!」
Re:CREATORS 第11話「軒下のモンスター」
Re:CREATORS 第12話「エンドロールには早すぎる」
Re:CREATORS 第13話「いつものより道もどり道」
Re:CREATORS 第14話「ぼくらが旅に出る理由」
Re:CREATORS 第15話「さまよいの果て波は寄せる」
Re:CREATORS 第16話「すばらしい日々」

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http://sigerublog.txt-nifty.com/utakata/2017/08/recreators-52ca.html

4 Comments

通りすがり  

前話のラストでギガスマキナが怪獣映画の様にビルの内部越しに巨体を進めると、閃光と共にフォーゲルシュバリエが顕現、トリで弥勒寺が氷ビームで揃い踏み…って見栄を切った所で「あぁ、スパロボとかラストヒーロー云々とか言ってたけど、これってまんまOVAジャイアントロボじゃん(笑)」と思ったら、今話ではGガンを彷彿とさせる異サイズ格闘技戦、もう今川テイストがバリバリです。
(と思ったら「帰ってきたヘタレの地平線」でも作者が言及してましたw)

それと、当作品のテーマの一つが「承認」で、被造物たちはそれぞれ自分の存在理由に直面し、すんなり受け入れる者、葛藤したり克服したりする者、更には逆に自身の行動選択の動機付けにしてしまう者まで居たりと様々ですが、何れにしても(それが悲劇的なものであれ)例外なく明確な理由により生み出されたという意味では、既にアイデンティティが確立されているのに対し、むしろ神代の住人たる我々の方が「誰に、何の為に生み出されたか」が設定されていない事により、承認欲求が自動的に満たされない事から最悪、自らの命を絶つ者まで出て来てしまうという逆転の対比に考えさせられますね。

私信:以前「鉄血サイコー!」と騒いでたジジイですが、今後はこのHNに統一します。

2017/08/16 (Wed) 18:32 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>通りすがりさん

>今話ではGガンを彷彿とさせる異サイズ格闘技戦、もう今川テイストがバリバリです。
 確かに連想する所はありましたが、ズバリOVAジャイアントロボだったのですねw さすがにあそこまで意想外という感じではありませんでしたが……実際、ギガスマキナの終盤の活躍ってどんなものになりますやら。
 そして「帰ってきたヘタレの地平線」は知らなかったので助かります。こんなのありましたか。

>むしろ神代の住人たる我々の方が「誰に、何の為に生み出されたか」が設定されていない事により、承認欲求が自動的に満たされない事から最悪、自らの命を絶つ者まで出て来てしまうという逆転の対比に考えさせられますね。
 目的性の有無は鹿屋と颯太の会話でもされていたところですが、創造主側の方も承認力がいる、というのは気付かなかった視点です。確かに颯太もフェス参加に当たって、松原達に「承認」してもらっているわけですしね。勉強になりました。

>私信:以前「鉄血サイコー!」と騒いでたジジイですが、今後はこのHNに統一します。
 かしこまりました。以後も読んでくださっていて嬉しく思います。改めて、よろしくお願いしますねm(_ _)m

2017/08/18 (Fri) 00:10 | EDIT | REPLY |   

通りすがり  

こちらこそ、宜しくお願いします。

もう一点、ブリッツが駿河に次の台詞を一字一句と違わず言い当てられる所。物語上の登場人物だった頃と違い生身の肉体を与えられ、しかも世界の「改変を阻止する」力にも殆ど影響を受けない程度の些細な行動にも拘わらず、予想を裏切る事が出来なかった。

これが他の作品なら「作者だもん、私ならこう書くから」でしょうけど、この作品に限っては更に深読みしたくなります。それは「作者だから誰よりもアンタを知ってる、アンタなら必ずこの場面ならこう言う筈だよ」

つまり「真に自由な行動」なんてものがあるのか?ある人物に「キャラ」という個性とシチュエーションが与えられたら自然と役割を演じてしまうもので、そこに架空であるか実在であるかは大した違いにもならない。あおき監督や広江氏、こうして批評を書いてる我々ですら演者であると!あぁ、なんてメタメタしい…(ぐるぐる目)

2017/08/18 (Fri) 22:51 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>通りすがりさん

なるほど、現実と創作の逆転、同一化は本作が描写を重ねているところですからね。鹿屋と颯太の問答と言い、後々も思い出して見ると良さそうです。

2017/08/19 (Sat) 12:01 | EDIT | REPLY |   

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  •  Re:CREATORS第17話
  • 安定のアルタイルさまwぐぬぬが似合いすぎるメテオラちゃんw ついに始まったエリミ
  • 2017.08.13 (Sun) 18:00 | うたかたの日々 でぼちん珠洲城遥万歳
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  •  Re:CREATORS #17
  • 『世界の屋根を撃つ雨のリズム “I mean I'm the CREATOR.”』
  • 2017.08.13 (Sun) 23:51 | ぐ~たらにっき
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  •  Re:CREATORS<レクリエーターズ> #17 「世界の屋根を撃つ雨のリズム」
  • 大作戦開始! 「Re:CREATOR」の第17話。 アルタイル達の姿を確認してモニターは前日譚からライブへとスイッチングされる。 まずアルタイルに対してはセレジアと瑠偉から戦いの口火を切る。 セレジアとアルタイル、瑠偉とアリステリア、そして優夜には翔と徐々に相手が固まる。 しかしアルタイルと距離を取った所でアリステリアは瑠偉にコンタクト。 板額を失っている優夜は翔に対し...
  • 2017.08.15 (Tue) 01:41 | ゆる本 blog