漫画感想「だめてらすさま。」3巻(完)

藤木俊の「だめてらすさま。」3巻を読了。完結となるこの巻ではコーヘイが「ニニギ(つまり天孫)の祖父」であり、彼とてらすの結婚が人類を滅亡から救う鍵となるというやたらスケールの大きな設定が明かされますが、どう滅亡するか描かれないこともあって緊張感はあまりありません。重要なのは2人の結婚が周囲から求められる政略結婚的な色彩を帯びることと、それでもなおコーヘイがてらすの意思をまず尊重しようとすること――それはてらすを1人の女性として、そして人間として扱うということです。2巻で挙げた「人は神に、神は人に」なっていくという本作のあり方が、2人の関係性にしっかり結実しているわけですね。それを彩る背景として、人間が神輿で喧嘩する祭の上空で神様もまた喧嘩している……というのは、両者の内面の対等さがよく出た舞台であるように思いました。
できればそのあたりのラブコメぶりをもっと見たかったなとか、ヤタさん以外にも定着するレギュラーが欲しかったなとか、いろいろ残念に思うことはあるのですが、なにはともあれ連載お疲れ様でした。また次回作が読める日をお待ちしたいと思います。
関連:
漫画感想「だめてらすさま。」1巻
漫画感想「だめてらすさま。」2巻

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できればそのあたりのラブコメぶりをもっと見たかったなとか、ヤタさん以外にも定着するレギュラーが欲しかったなとか、いろいろ残念に思うことはあるのですが、なにはともあれ連載お疲れ様でした。また次回作が読める日をお待ちしたいと思います。
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