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周りのことも見てよね/ナイツ&マジック 13話(最終回)感想


 そう言ってくれる人がいる幸運。

拍手返信:雪光さん(2017年秋アニメ 視聴予定リスト
>季節の移り変わりと共に訪れるアニメの番組改編期。今年も最後の秋クールまで来てしまいました。
 うらら迷路帖やセイレンを楽しんだ時期からもうすぐ9ヶ月ですよ、あっという間ですねー。ドラゴンボール超以外継続なしで、確かに仕切り直しといった気分です。ロボアニメが1本もないのは残念ですが、その分ギアスや来年のマジンガーといった映画の方に期待することにします。今期はまた共に感想を書く作品もありそうですし、一緒に楽しんでいきましょう。



ナイツ&マジック 第13話(最終回)「Heaven & Earth」
©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会
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 斑鳩とヴィーヴィル、エルとオラシオ。共に認めながらもけして相容れぬ2人の対決が始まる。勝負の行方は果たして……?

 エルとオラシオが対の存在であることは今更言うまでもありませんが、2人には大きな違いがあります。それは「1人で戦っているかどうか」ということ。
 エルは確かに優れた開発技術を持ち、戦闘にも秀でた存在ですが1人で全てができるわけではありません。戦いは騎士団として皆で行うし、シルエットナイトの製造はナイトスミスがいなければできない。作ったものも荒削り過ぎて、制式採用のために研磨にはラボの協力がいる――今回の決戦にしても、キッドがいなければ戦いそのものは女王が討たれて敗北に終わっていました。
 一方のオラシオには、そうした「皆」がありません。レビテートシップの根幹技術はジャロウデクの者にも教えていないし、ブラッドグレイルの組み込みは余人を使わず1人で行ってしまう。なんでもできる彼は、逆に言えば誰も必要としていないのですね。だから終戦と共にどこかに飛び去ってしまう。
 シルエットナイトのこととなると他の人がドン引きするレベルで熱中するエルもそういう危うさがないわけではないけれど、彼には皆がいます。アディがいます。周りも見た方がいいよ、と言ってくれる人が。エルは数多の才能以上に、それを認めてくれる周囲の人々にこそ恵まれているのでしょう。

 本作はキャラの感情を細やかに追っていくタイプのアニメではありません。皆裏がなく、あってもそれはディクスゴートやガイスカに代表されるように僕らが勝手に裏があると思っていたのを裏切られることばかり――没落した家名の再興を目指すケルヒルトにちょっと陰影が見えるくらいで、どのキャラもとてもシンプルな造形をしています。ただ彼らはその造形に嘘をつくことはなく、矛盾が生じたりすることはない。こうしたキャラのあり方は薄さというより、簡勁であると言った方が良いのではないかなと思います。何より主人公たるエルがどう考えても共感されない精神性 (ロボオタでも彼の言葉の全てが自分達の思いを代弁してくれていると感じる人はそういまい)を持っているのだから、周囲の人物はこれくらいの方が釣り合いが取れている。容姿・才能・精神構造もろもろほぼ全てが常人離れしていながら、「ロボオタ」の一点だけでかろうじて視聴者との糸を繋げる彼のキャラクター性は、すさまじくピーキーなものだと感じました。
 そんなわけですからこのアニメ「ナイツ&マジック」は異形の作品性を持っていると言ってよく、生半可な映像化では「キャラが雑」「ただの俺tuee作品」など酷評を浴びていたのではないかと思います。その点、オレンジを引っ張り出してわずか12話に遠慮なく新型をぶち込んで「まず目を引く」作りにしたことは何よりの正解だったのではないでしょうかね。いや、戦闘でついた細かい傷の描写とかホント見てて素晴らしい。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

<追記>



関連:
ナイツ&マジック 感想リスト

ナイツ&マジック 第1話「Robots & Fantasy」
ナイツ&マジック 第2話「Hero & Beast」
ナイツ&マジック 第3話「Scrap & Build」
ナイツ&マジック 第4話「Light & Shadow」
ナイツ&マジック 第5話「Hide & Seek」
ナイツ&マジック 第6話「Trial & Error」
ナイツ&マジック 第7話「New & Old」
ナイツ&マジック 第8話「Secret & Quest」
ナイツ&マジック 第9話「Force & Justice」
ナイツ&マジック 第10話「War & Princess」
ナイツ&マジック 第11話「Hit & Away」
ナイツ&マジック 第12話「Knight & Dragon」

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6 Comments

MITSUKI  

ついに最終回となりました。始まる前のほんのちょっとした心配は杞憂に終わり、
最後まで楽しませてもらいました。いやー面白かった。素敵なロボアニメでした。

なんといっても主人公のエルくんがとても目立つキャラで、全体を引っ張るというか
かといってサブキャラも単なるモブではなく、アディ、キッド、先輩たち、王様、
敵もグスターボやオラシオと魅力的な者ばかりで、飽きさせませんでした。

ロボ的にはガンガン新機体が出てくるとはいえ、それぞれに活躍があり
オレンジのCGによる戦闘も凄く、これぞ「ロボアニメ」というのが良く出ていました。
イカルガの6本腕とか、印象的でしたね。

闇鍋はにわさんも最後まで面白く見ていただけたようなので
自分も放送前に「ナイツ&マジック」というロボアニメがありますよ、なんて
オススメしたかいがありました。今期のロボ作品として十分満足。

2017/09/26 (Tue) 22:35 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>MITSUKIさん

>始まる前のほんのちょっとした心配は杞憂に終わり、最後まで楽しませてもらいました。
 展開自体は駆け足な分、毎週映像的な見どころが欠けない作品でしたね。見ていて楽しかったです。

>なんといっても主人公のエルくんがとても目立つキャラで、全体を引っ張るというか
 他が奇をてらわないキャラである分、エルの特異性が際立っていたように思います。そしてストレートな脇役陣も、ベテランや人気声優の起用で少ない出番の中きっちりキャラを立てていてくれたかなと。堀秀行の声が聞けたのは驚き&びっくりでした。

>ロボ的にはガンガン新機体が出てくるとはいえ、それぞれに活躍があり
>オレンジのCGによる戦闘も凄く、これぞ「ロボアニメ」というのが良く出ていました。
 それぞれきちんとデザインされていて、もっともっと活躍を見たいと思わせてくれる出来だったと思います。飛べる機体がほぼいない分、重厚さに溢れていました。

>自分も放送前に「ナイツ&マジック」というロボアニメがありますよ、なんて
>オススメしたかいがありました。今期のロボ作品として十分満足。
 足踏みしていた際に熱心におすすめしてくれましたね、ありがとうございました。ロボを改めて楽しめつつ、これまでにない魅力を感じさせてくれる作品であったと思います。

2017/09/27 (Wed) 21:14 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

ご無沙汰しております、そうです、私です。(誰だよ

やれ「伊達じゃない」だの大きなものを押し返そうとするだの、前の人は何度逆シャアを見たことだろうか。
ジャロウデク側もハイパー化とか、あの世界の神ははげ頭でサングラスをかけているに違いない。(ちょっと嫌な神だなぁ…)
参考資料:ロゴのDNAに誤って刷り込まれたある人物像
https://pbs.twimg.com/media/C9nDWT4VYAAUsqr.jpg
機体や艦船の変遷はダンバインに通じるものが最初からあったし。

割とあっという間に感じる13話でした。
まさか1クールでOPのシルエットナイト全部出しちゃうとはねぇ。
もし昔みたいに4クール52話あったらレビテートシップも巨大戦艦並のがボコボコ出てきたんだろうな。

原作がどこまで進んでいるのか分かりませんが、二期も充分あり得る引きをしましたが、最近よほどの人気作でもないと二期を作れる作品もそう多くないですからねぇ。
あのロボット&メカオタク共がどのような新機体を登場させるのかもっと見てみたいところですが、「また別の物語」を期待しますか。

2017/10/04 (Wed) 23:11 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>ご無沙汰しております、そうです、私です。(誰だよ
 そうです、私が変なおじさん?(酷) こちらこそコメントお返事遅れてすみません。

>ジャロウデク側もハイパー化とか、あの世界の神ははげ頭でサングラスをかけているに違いない。(ちょっと嫌な神だなぁ…)
 ダンバインは未視聴なのですが、聞き及んでいる兵器の変化は確かに通じるものがありますね。見てみたいけど4クール作品となるとなかなか……
 エルをショット・ウェポンと比べる声などもよく見かけましたw
 あと参考資料のすごいところは「サングラスにしてる」ところだと思います。印象だいぶ変わるものw

>割とあっという間に感じる13話でした。
 本当、惜しげもなく新型を出してましたよね。トイボックスとかもうちょっと活躍を見てみたかった気もします。相当なペースの進歩だけどデザインラインに違和感が無いのが素敵でした。

>原作がどこまで進んでいるのか分かりませんが、二期も充分あり得る引きをしましたが、最近よほどの人気作でもないと二期を作れる作品もそう多くないですからねぇ。
 分量もそうですがペースの問題もありますしねえ。仮に2期ができても、本作のダイジェスト的な雰囲気は維持されない気がします。もちろんその場合どんな風になるか、というのはまた見てみたくあります。

2017/10/06 (Fri) 20:52 | EDIT | REPLY |   

towa  

こんばんは、towaです。ナイツマの感想もとても楽しく読ませていただきました。

>「魔獣型から人型を守る」エルは、言ってみればロボットを守るメタヒーローなんだ。
この着眼点は素晴らしいです!私もロボット大好きなのでこう聞くと俄然エル君を応援したくなるw基本的にはエル君に勝ってほしいけどオラシオの考えも好きなのでどこかで拾い上げられたらいいなと思います。個人的にはロボット戦と艦隊戦が混ざっているのが一番好きなのでw

>何より主人公たるエルがどう考えても共感されない精神性を持っているのだから、周囲の人物はこれくらいの方が釣り合いが取れている。
本当ですね。創作物の主人公像は憧れ型と共感型がメジャーだと思いますが、エル君は完全に前者で、その分周囲が共感できるようなキャラクター性でした。ディーが人気っぽいのもそのせいかなと思います。

>周りも見た方がいいよ、と言ってくれる人が。
エルもオラシオも思想は違えど中身はほぼ同じですが、だからこそアディや他のキャラクターの存在は本当に大きいですね。8話感想での、
>エルの帰還と抱擁のシーン(エルが冷めた顔してない!)
の一文には本当に目が覚まさせられました!そうかここで明確に違うってちゃんと描写があるんだ!って。
個人的にはナイトスミス(メカニック)に多く尺が割かれていたのが世界観の表現としてとても気に入っていますが、その下支えはエル君のキャラクター性にもかかっているのですね。この最終回の記事のタイトルにこのアディのセリフは本当に素晴らしいです。いつもながら色々教えていただいております。

敵残党以外は綺麗に終わったと思っているので、2期があったらどうなるのかなと思いますが、続きが観てみたいですね。感想お疲れさまでした!

2017/10/08 (Sun) 00:32 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>towaさん

>私もロボット大好きなのでこう聞くと俄然エル君を応援したくなるw
 ありがとうございます。本人はあくまで「趣味にございますれば」ですけど、彼にヒーロー性を見出すならそういうところなんじゃないかなと。

>個人的にはロボット戦と艦隊戦が混ざっているのが一番好きなのでw
 ヤマトの出るスパロボVをやりましょう(えー

>本当ですね。創作物の主人公像は憧れ型と共感型がメジャーだと思いますが、エル君は完全に前者で、その分周囲が共感できるようなキャラクター性でした。ディーが人気っぽいのもそのせいかなと思います。
 このお話は異世界召喚型では絶対出来なかったでしょうね。欲望丸出しが許されるエルの造型は本当によくできていると思います。で、おっしゃるようにディー先輩は1番親しみ、応援する気持ちの湧くキャラかなと。

>個人的にはナイトスミス(メカニック)に多く尺が割かれていたのが世界観の表現としてとても気に入っていますが、その下支えはエル君のキャラクター性にもかかっているのですね。
 あー、なるほどこちらこそ。本作はロボットものにおいてバトル以外の「周り」に目を向けた作品ですが、逆にエルがロボット以外に目を向けづらいのは面白い対比と言えるかもしれません。改めて、かなり異形の作品ですね。

>敵残党以外は綺麗に終わったと思っているので、2期があったらどうなるのかなと思いますが、続きが観てみたいですね。感想お疲れさまでした!
 世界の様相が大きく変わっていくことが示唆されていましたし、しっかり決着がつきつつも先が気になる終わりでしたね。コメントありがとうございましたー。

2017/10/08 (Sun) 12:41 | EDIT | REPLY |   

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