FC2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

漫画感想「ジョジョリオン」16巻

ジョジョリオン 16 (ジャンプコミックス)


 荒木飛呂彦の「ジョジョリオン」16巻を読了。「等価交換」は本作の大きなテーマとなっていますが、今回はその選択――「どちらが上か」を求められるところが特に大きかったように思います。ドロミテのスタンド「ブルー・ハワイ」に追われる定助は起死回生の作戦を考案しますが、自分を追う対象が赤子になった事を知り、命を奪うこと確実なその作戦を実行できなくなってしまう。それは作戦と自己の安全よりも赤子の命を上に置いたからこその選択です(もちろん保険はかけてあったが)。

 定助のかけていた作戦によって追い詰められたドロミテもまた、彼らに秘密を語りつつも同時に「自分は肝心なことは何も知らない」事を、監視している何者かに向かって必死にアピールします。定助とそいつらの危険性は「どちらが上か」を判断しているからこそ、その秘密をバラすことに対する微妙な取捨選択がある(同時に、今定助と敵対している常敏がただのパシリ=「下」である事も示される)。こうした順位付けは過去に置いても変わらず、常敏達の母である花都は「他人の命」「息子の運命」「自分の人生」全てを秤にかけて、自らが殺人を犯すという選択をしています。

 そして現在。定助達の探していた植物鑑定人である豆銃礼は合理的に、そしてシビアに「どちらが上か」を選択し、定助にもそれを迫ります。斜面上部の上質なイチゴを育てるために下部のイチゴを「かませ犬」として病気や害虫に襲わせ、安全のためにバスの運転手をはっ倒し、自分の実を守るために左手を捨てる。そして定助や憲助のためには「自分の身の安全が第1位」「定助の命は第2位」「康穂の命は第3位」と計算し、事実それに則って康穂の命を犠牲にすらしようとする――この状況で定助がどのような行動を取るか、それは本作の今後を占うという意味でも大きなものとなるでしょう。襲いかかる敵の正体を含め、今後がますます楽しみです。


関連:
2013年冬アニメ 視聴予定リスト(1部2部感想リスト)
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 感想リスト
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない感想 リスト
「岸辺露伴は動かない」富豪村 ツイート感想

漫画感想(「ジョジョリオン」3巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」4巻、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」7巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」5巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」6巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」7巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」8巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」9~12巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」13巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」14巻)
漫画感想(「ジョジョリオン」15巻)

漫画感想(「岸辺露伴は動かない」)


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 Comments

Leave a comment