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漫画感想「サーカスの娘 オルガ」1巻

サーカスの娘 オルガ 1巻 (ハルタコミックス)


 山本ルンルンの「サーカスの娘 オルガ」1巻を読了。親が死んでサーカスに預けられることになった少女・オルガを主人公とした物語。掲載誌「ハルタ」で楽しく読んでいますが、こうして単行本で読んでみると人物の配置が思い切っているなと感じました。例えば最初にオルガと深く接するのは遠縁の親戚であるターニャですが、オルガが初めて舞台に立った後から彼女の出番は激減してしまう。次に登場するなんだかんだ気のいい3人娘もあくまでゲスト的で、それほど深くオルガと関わるわけではない。それらの登場人物は別に退団したわけでもないのに、オルガ(の物語)の視界からほとんど消えてしまうのです――まるで、サーカスでの自分の演目は終わったとでも言うように。オルガの前には常に、物語上必要な人物だけが現れる。

 オルガが所属するのはサーカス。旅回りの彼女達の観客が見られるのは1年の決まった時だけですが、それは逆に言えばオルガが観客を見ることができるのもまた1年の決まった時だけです。そして、その空白の間には何も変化がないなどと言うことはない。彼女が恋した大富豪の息子・ユーリィと会えるのは年に1度の夏祭りの夜だけ。次の年のその時までの間に、オルガとユーリィの眼前には様々なサーカスの演目が繰り広げられるのです。この1巻の最後に現れたのは、自ら道を選びまたそれを他人に納得させる力量を持つ、オルガよりもユーリィよりも遥かに自由な少年・レオ。果たして彼は、オルガにどのような演目を見せてくれるのでしょうね。

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2 Comments

ユウゲツ  

お久しぶりです、ユウゲツです。
まさかのオルガ感想!ちょっとびっくりしましたw
私は雑誌連載していることを知らずにいて、書店で第一巻見かけて即購入でした。
オルガは本筋は王道ですけど、可愛い絵柄からは思いもつかない黒いところも魅力ですよね。女性作家らしいなと思います。

「オルガの前には常に、物語上必要な人物だけが現れる」というのは気づかなかった…なんだかオルガはメリーゴーラウンドから外の世界を見ているみたいですね。一年で一周するような。実際移動しながら運営されるサーカスはそんなイメージではあります。

私は山本ルンルン先生の作品で読んだことがあるのが「ミスポピーシードのメルヘン横丁」と「ないしょの話」で、どちらも短めで毒気のある内容でした。オルガはだいぶマイルドで長編になりそうなので、ルンルン先生の新しい一面がみられるかも、と期待しています。

2017/10/04 (Wed) 23:47 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ユウゲツさん

どうもー、コメントありがとうございます。お返事遅れてすみません。

>まさかのオルガ感想!ちょっとびっくりしましたw
 そうですね、記事として並べてみると自分でもちょっと浮いてるかもしれないと思いましたw
 山本ルンルン先生の作品を読むのはこれが初めてなのですが、ドロドロしてるというよりは、黒さがドスっと不意打ちしてくる感じでしょうか。絵柄と演出が緩急にとても効果的だと感じます。

>「オルガの前には常に、物語上必要な人物だけが現れる」というのは気づかなかった…なんだかオルガはメリーゴーラウンドから外の世界を見ているみたいですね。
 この部分は連載で1話1話を楽しく読みつつも微妙な違和感があったのですが、こうして単行本を読んだことで自分なりに納得できました。サーカスのムスメであるオルガが、メリーゴーランドやサーカスを見ているように話が進むというのは作品としてとてもよくできているのではないかと。

 ちょっと他作品も興味が湧いてきました、ありがとうございましたー。

2017/10/06 (Fri) 20:54 | EDIT | REPLY |   

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