俺達はおんなじだ/クジラの子らは砂上に歌う 2話感想
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心を失くしたのと似ているようで、それは。
クジラの子らは砂上に歌う 第2話「鯨(ファレナ)の罪人たち」
© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会



オウニと共に、リコスのいた流れ島へ向かったチャクロ。廃墟と化したそこで彼らが見たものは……?
私達の世界では「飛蝗現象」とは大量発生したバッタが植物を食べ尽くすおぞましい災害を指しますが、本作ではホタル祭りのような美しい出来事であり、何年かに一度しか見られないそれを人々はこぞって見にゆく――言葉は同じでありながら、意味するところは同じではありません。泥クジラが行くのが「砂の海」であって「水の海」ではないように。
そうして見ていくと、今回のお話では様々な「似て非なるもの」が描かれているように思います。感情を預けていても心がないわけではないリコス。飛蝗現象を見に行く時、まるで家族や恋人のようでも本物のそれではないマソオやクチバ。恋心を抱いていても、サミのチャクロへの甘え方は恋人というより兄妹的。首長と言いつつも政治権限の無いタイシャ。長老の代わりにリコスの話を聞くスオウ……そして泥クジラと同じように砂の海を行く島から現れたのは、平和を望む泥クジラの住人とは異なり人を殺すことに慣れた兵士達。銃声と共にチャクロの前を飛ぶ泥のようで非なるもの――血は、悲劇を感じさせるに十分なものでした。
ラストで語られたように、これからの記録は公式のそれとは「似て非なるもの」。チャクロの個人的な日記です。そこには一体、何が記されていくのでしょうかね。
クジラの子らは砂上に歌う 感想リスト
クジラの子らは砂上に歌う 第1話「私たちの大事な世界の全てだった」

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