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漫画感想「武装錬金」文庫版2巻

武装錬金 2 (集英社文庫 わ 14-18)

 和月伸宏の「武装錬金」文庫版2巻を読了。この2巻で収録されているのは早坂姉弟との戦いの決着までですが、こうしてみると錬金戦団vsLXEというシンプルな構図を保ちながらも内情は常に入り乱れているのだなと感じました。戦いを経てカズキと特別な関係性を持つようになったパピヨンは、LXEの一員となりながらもその忠実な兵士とはならない。錬金戦団に迎え入れられたカズキは先輩である斗貴子の指示に必ずしも従うわけではなく早坂姉弟を助けようとする。同じ学校の一員でありカズキにとって守る対象だったはずの早坂姉弟は実はLXEの信奉者で敵であったし、彼女達はLXE内で太と細という人型ホムンクルスの敵を抱えている。早坂姉弟の「母親」の2人への思いが愛情と呪いの混ざったものであったように、2つの組織の闘争であってもそれは単純に白と黒が分けられるものではないのです。

 入り乱れているのは各キャラクターの心情も同様で、この2巻ではたびたび過去の感情が揺り戻される姿が見えます。斗貴子は寄宿舎での戦闘で自分に起きた惨劇からの憎悪を取り戻すし、ホムンクルスになろうとしている早坂姉弟に対する斗貴子とカズキのスタンスは、かつて蝶野攻爵がホムンクルスになりたい理由を明かした時の再演。そして早坂姉弟も、かつて自分達に起きた出来事を今に置き換えることでそれぞれ愚行を重ねたり、道を改めたりする。

 この一筋縄では行かない関係にカズキは毎度「巻き込まれ」、そして道が1つしかないと考える彼らを自分の選択肢にやはり「巻き込んで」ゆく。蝶野攻爵を救えなかった痛みが強く刻み込まれていることで、当初の「勇気」から更に一段進んだカズキの姿が違和感なく見えていくのは、戦士としてだけではない彼のもう1つの成長なのでしょう。

 描き下ろしのアフターアフターはこの2巻の主役とも言える早坂姉弟の登場。エンゼル御前がいるだけで話がコミカルにサクサク進むなw

関連:
漫画感想(「たまのこしかけ」3巻、「エンバーミング」7巻)
漫画感想(「エンバーミング」8巻)
漫画感想(「エンバーミング」9巻)
漫画感想(「エンバーミング」10巻)

漫画感想「武装錬金」文庫版1巻

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2 Comments

tara  

早坂姉弟に対するスタンスの相違からのカズキvs斗貴子の対峙は大好きな一幕です。
カズキの言葉に揺れながらも冷徹を貫こうとする斗貴子さんの葛藤…からの二転三転が見応えありますよね~

「アフターアフター」、ドブ川の腐った目を早速ネタにしちゃう和月先生のセルフパロのセンス大好き(^^)

2017/10/28 (Sat) 02:03 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>taraさん

>早坂姉弟に対するスタンスの相違からのカズキvs斗貴子の対峙は大好きな一幕です。
>カズキの言葉に揺れながらも冷徹を貫こうとする斗貴子さんの葛藤…からの二転三転が見応えありますよね~
 斗貴子さんならそうするし、カズキだってそうする。すごく納得の悶着と決着ですよね。早坂姉弟の過去に見合っただけの悩み方だと思います。

>「アフターアフター」、ドブ川の腐った目を早速ネタにしちゃう和月先生のセルフパロのセンス大好き(^^)
 パピヨンが「おお、いい目だ」とか言っちゃうのがツボです。なんだそのにこやかな反応はw

2017/10/28 (Sat) 11:50 | EDIT | REPLY |   

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