武装女子の非武装対決――「武装少女マキャヴェリズム」7巻感想
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誇海共生学園から姉妹校の愛地共生学園へ交換留学の名目でやってきた「六王剣」。その代表である埜々村早雉はノムラとの再会早々に決着をつけにきたと宣言し、熱いバトルが繰り広げられます――乳首相撲の。ってお前、確かに1話で横綱って言ってたけど!それ伏線なのかよ!
そんな具合で、早雉が別名あるまで手を出すのを禁じていることもあって天下五剣と六王剣はこの7巻では剣を交わしません。ですが彼らは確かに戦っています。握手から相手の技量を量ろうとしたりそれをすかしたり、乳比べで敗北感を味わったり、眼鏡っ娘の「舞踏王」龍造寺青がノムラと親密な関係だったのでは?と疑念を抱いたり、手を出さない代わりにち○この絵(*画力は幼稚園児レベルです)を描いたシールをあちこちに貼り付けたり……何も斬り結ぶだけが戦いではない。誇海サイドでは内部ですらそういう戦いがあり、兄の仇(死んでません)としてノムラと天羽を狙っていた「若年王」霧崎千鳥は天羽が入れ違いに誇海学園に転校した事を早雉から知らされておらず、いわば情報戦に敗北して激怒します。
指示に従う理由はもう無い!と千鳥はち○こシールの嫌がらせをやめて学園で暴れようとしますが、それに立ち向かうのは輪達ではなく、ののと蝶華です。なぜって、彼女達が次代の天下五剣だから。輪達にち○こシールを描いた元凶を押さえるよう役目を任されたのは彼女達だから。それを横から奪うのは侮辱だと、輪とメアリは差し伸べたい手を必死でこらえます。その助けたい思いを必死でこらえる姿にも、確かに剣を抜かない戦いがある。
主役であるノムラもまた、月夜に師事する事で自分の速度域を上げ、忽から雲耀へと達しようとします。それは言ってみれば、そこへ至ることのできなかったかつての自分との「剣を交わさない」戦いなのでしょう。マキャヴェリズムの題の如く、一筋縄でゆかないこの戦い。続刊が待ち遠しいです。蕨パイセンとさとり早く戻ってきてー!
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