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人の心は沫のよう――「このはな綺譚」9話感想


 1つ1つが大切だから。



このはな綺譚 第9話「泡沫の…」
©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会
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 浜辺でいじめられていた亀を助けた柚と櫻。亀はお礼に竜宮城に連れて行くと言うが……? 亀や沫那美といった珍客の予約にない来訪、そしてそれが巻き起こす騒動。今回は「驚き」というのが重要な要素であったように思います。

 空から鐘が降ってきたり、お客様が突然に小さく分裂してしまったり。そんな状況に悪童猿や蓮が冷静な行動を取れなくなってしまったように、私たちは「驚き」に接した時、我を忘れます。我を忘れるというのは現実と空想の区別がつかなくなる瞬間であり、そして時間が経てば驚きは別の感情へ変化して消えてゆく。考えようによっては私たちは何かに驚く時、「泡沫の夢」を見ているとも言えます。そしてそういう強烈な経験は私たちに強い印象を刻み込み、いつしかその集合そのものが私たちとなっていく。これまでの話で描かれてきたように、此花亭を訪れるお客は常に柚に「驚き」を与え、それが彼女に大切なことを教えてきました。言ってみればそれは、お客様1人1人とのやりとりが彼女にとっての「沫」だと言うことです。比丘尼に行商、桜前線に死んだ娘を連れた母、機織に幽霊少女、嘘つき少女にわんこや死にかけの男……どれ1つとっても柚には大切な思い出であり、それらが集まってこそ今の彼女がある。
 記憶の沫をかき集めれば個人ができあがる。「私達の生きている時間など、それこそ泡沫の夢のようなものだと思いまして」――此花亭に予約も無しで泊まれる超越者たる沫那美の生まれ直しから、むしろ私たち人間の魂と記憶の内実を見たように感じた回でした。

関連:
このはな綺譚 感想リスト

このはな綺譚 第1話「さくやこのはな」
このはな綺譚 第2話「春の旅路」
このはな綺譚 第3話「恋待ち焦がれ」
このはな綺譚 第4話「夢の浮き橋」
このはな綺譚 第5話「梅雨送りし」
このはな綺譚 第6話「此花亭怪談」
このはな綺譚 第7話「夏祭りの夜」
このはな綺譚 第8話「かりそめの訪客」

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2 Comments

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お尻お尻お尻お尻…はっ、俺は一体何を…?

「多分私は381人目だから…」
あわなみ様だけに(カエレ
実際どれくらい分裂したんでしょ?

次回は是非女将にはグラサンして口の前で手を組んでいて欲しいところ…中の人息子じゃねーか!
誰の姉上なんでしょうかねぇ?

2017/12/01 (Fri) 21:56 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>お尻お尻お尻お尻…はっ、俺は一体何を…?
 沫から出てきたみたいですね

>「多分私は381人目だから…」
>あわなみ様だけに(カエレ
>実際どれくらい分裂したんでしょ?
 聞きたいかね?昨日までの時点では99822人だ。
 生まれ直しをする度に分裂する数は増えてるんでしょうね、大変なこっちゃ。

>次回は是非女将にはグラサンして口の前で手を組んでいて欲しいところ…中の人息子じゃねーか!
>誰の姉上なんでしょうかねぇ?
 女将がエヴァに乗ったら色々すごいことになりそうなw 襲来というのがまた波乱を予感させますねー。

2017/12/02 (Sat) 08:52 | EDIT | REPLY |   

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  •  このはな綺譚 TokyoMX(11/29)#09
  • 第9話 泡沫の… 櫻と柚が亀を連れ帰った。浜辺で猿に虐められていたので助けたらしい。お礼に和多都美の宮殿にご招待します。でも水中では息が続かない。山幸彦も浦島太郎も大丈夫だったのに。 池では無理なので海までご足労下さい。宮殿では働かずとも良いと聞いても柚は此花亭で色んな人をお世話したい。毎日遊んで暮らせるのは何をして良いのか困ってしまう。お客として招待するが、微妙に下拵え...
  • 2017.11.30 (Thu) 23:42 | ぬるーくまったりと 3rd
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  •  このはな綺譚第9話
  • お色気担当女神さま出現!沫那美(アワナミ)だけに、肌の白さや美しさは完璧。しかも
  • 2017.12.01 (Fri) 01:47 | うたかたの日々 でぼちん珠洲城遥万歳
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  • このはな綺譚 第9話 此花亭に来たVIP待遇級の沫那美様。 お色気がすばらしかったです(*´Д`) かなり気まぐれなお方のようで。 沫那美様大分裂で穏やかじゃない^^; お体にそういうサイクルがあるようですが。 ヘタすると自力で元に戻れないですよねこれ^^; 前半の亀のエピは予想以上にギャグテイスト。 櫻ちゃん可愛い顔して結構らんぼう^^; 亀食う気満々の此花亭の面...
  • 2017.12.01 (Fri) 21:12 | のらりんすけっち