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あなたは自信がないかもしれないけれど――「かくしごと」3巻感想

かくしごと(3) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

拍手返信:と~しきさん(かくしごと2巻感想
>かくしごと面白いですよね!「演じる」をテーマに話を膨らませるのは、久米田先生の漫画らしくて成程ありそうだと思いました。あいかわらず(名前から)わかりやすいキャラも多いしスターシステム的に過去作のキャラが出てくるのも楽しい漫画です。
 面白いですよねー。絶望先生で忍ばせるように描いていたストーリー要素が違和感なく前面に出て、受け入れやすい形で描かれているのがいいなと思います。過去作のキャラを出すなら小森霧ちゃんも……って出す前提が色々面倒かw



 久米田康治の「かくしごと」3巻を読了。今回収録されている話では、可久士の漫画家としての立ち位置と父親としての立ち位置が重なって見えるのが面白いなと思います。

 相変わらずのアシスタントとのやりとりの中で可久士は自分は漫画家を「させていただいている」という思考にたどり着きますが、それは彼と関係のあるらしい日本画家の超大家と比べて自分は下ネタ漫画に過ぎないという自信の喪失のあらわれであることも明かされます。今回「させていただいている」という謙虚さはそのことに対する自分の自信の無さの現れです。ならば、「自分は娘を育てさせてもらっている」という愛情あふれる姿勢もまた同じ。彼の漫画に対する愛のいびつさは、娘に対する愛が隠し事につながっているいびつさの引き写しなのでしょう。いつまで漫画家を続けられるだろうかという不安もまた、いつまで父親を続けられるだろうかという不安に繋がる。巻末巻頭の「18歳の姫ちゃん編」では彼に何かあったらしく見えることが、余計に可久士の思いに切なさを加えます。
 けれど中目黒の家にあった、1歳ごとのプレゼントのような「箱」の続きを鎌倉で見つけた姫は、その続きは母ではなく父が用意してくれたものであることに気付いて何とも言えない愛しさを覚えます。それは姫にとって可久士が立派な父親だった、何よりの証明です。少しずつ少しずつ明かされていく、可久士と姫の間の秘密とは。そし 姫が18歳になるまでに起こった出来事とは。続きがますます気になります。


関連:
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【言及】
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