矛盾なき2つの姿――「魔法使いの嫁」10話感想
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女の子っぽいのに一人称がボクなのも両の姿の内かしらん。
魔法使いの嫁 第10話「We live and learn.」
© ヤマザキコレ/MagGarden まほよめパートナーズ

「魔法使いの嫁」第10話を視聴。チセをリンデルのもとへ誘うセルキーは自らを人とアザラシの両の姿を持つ者と語る。存在とは1つの姿だけで成り立つものではない。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
例えばかつて遊牧の民であったリンデルにとって、家畜は夜通しの番をしてまで守る対象であると同時に、殺して食肉などにする対象でもある。かつてチセが遊んだドラゴンもまた、彼女を乗せられる程成長していると同時に心は子供のままだ。姿は心と一致するとは限らない。#TVまほよめ #mahoyome pic.twitter.com/gUtW4RvUHs
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
チセを泊めるリンデルは寝物語を聞かせるが、それはチセの問いへの答えであると同時に何も説明しないエリアスへの罰の2つの姿を持つ。そもそも彼がチセを呼んだのも、杖作りと共に心配事があったからだった。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
リンデルが初めて会ったエリアスは、夜が2つ足で歩いてきたような恐ろしい外見と、裏腹にどこか幼さを感じさせる言動の2つを併せ持っていた。海を舐めてみよと言われて素直に従ってしまうほどに。その体も精霊と人間のミックス。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
一方で彼は他人への迷惑を避ける、ひどく「聞き分けの良い」存在でもあった。倒れたのは人を避けて歩き続けたからだし、弟子を取るのを嫌がるリンデルに自分から出ていくという。回想の中のエリアスのその様子は、どこかチセのようだ。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
弟子ではなく知人という姿だが、事実上エリアスはリンデルの弟子だ。身内(家族)と語り一方が幼いのならそれは息子になる。回想を通じて、ラハブーリンデルーエリアスとリンデルーエリアスーチセは重なり合う。他人の話が、自分の話へと繋がる姿を持つ。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
かつてのリンデルは魔法使いとしての道理を嫌っていた。「呪われているようなもの」と。それに対するラハブの「呪いと祝福の本質は一緒でありどう受け止めるかだ」という返しはやはり両の姿を指摘するものだし、そのままチセに聞かせても良いものだろう。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
魔法使いにとって杖とは体を支えるだけのものではなく、隣人に自分の意図を伝えやすくするもの。果たしてチセは、エリアスという隣に立つ人に自分の意図を伝える杖を手にできるだろうか。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月9日
関連:
魔法使いの嫁 感想リスト
魔法使いの嫁 第1話「April showers bring May flowers.」
魔法使いの嫁 第2話「One today is worth two tomorrows.」
魔法使いの嫁 第3話「The balance distinguishes not between gold and lead.」
魔法使いの嫁 第4話「Everything must have a beginning.」
魔法使いの嫁 第5話「Love conquers all.」
魔法使いの嫁 第6話「The Faerie Queene.」
魔法使いの嫁 第7話「Talk of the devil, and he is sure to appear.」
魔法使いの嫁 第8話「Let sleeping dogs lie.」
魔法使いの嫁 第9話「None so deaf as those who will not hear.」

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