揺らぎから繋がりへ――「アニメガタリズ」10話感想
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眩しいくらい素直。
アニメガタリズ 第10話「アニケン、ヤットハイブ」
©DMM.futureworks/JY Animation・咲鐘湖学園アニメ研究部
「アニメガタリ」©アニメガタリ

アニメガタリズ 第10話「アニケン、ヤットハイブ」を視聴。境界線上を行き来する存在を正しい方向へ導く。改めて、未乃愛の善性が示された回だった印象。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
アニ研を廃部にしようと企むアンチアニメの学園長だが、実際に会ってみれば会話内容のほぼ全てアニメであり、その「アニメガタリ」が彼のアニメへの熱情や経歴を明かす「自分語り」に繋がっていく。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
学園長に負けじと未乃愛も「アニメガタリ」をする。自分の思い出の大切なアニメ、アニ研で得た監督経験――未乃愛の原点と現時点での到達点を語ることは正しく彼女が自分を語る事。特に監督語りをする時の劇伴が、他の部員がアニメ語りをする時のものだったのは彼女の得たものを感じた。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
アニメ業界に進むほど熱心なファンだった男がアンチアニメに闇落ち。それは愛憎の揺らいだ境界線上を彼が彷徨っているという事だ。語らせて聞いて、自分も語り返す。そのやりとりが彼を揺らいだ境界線から立ち戻らせる。語りがカタルシスを生み出す。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
10話の始まりで学園長室に向けられたのは非難であり抗議だった。それは恐らく放映時に彼が受けた言葉の繰り返しであり、なら廃校にしてやるという逆ギレも打ち切りの時の封印の繰り返しだろう。暗室と暗雲と雨に篭って絶望にくれる。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
けれどその打ち切り作品の大ファンだという未乃愛に少し励まされた学園長が目にするのは、同じくその作品を愛してくれたファンの声だ。駄作だオナニーだ糞アニメだと言う声が大勢のようでも、作品を愛してくれる人も確かにいる。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
それは入れ物がなくても家族や仲間は変わらないのと同じで、封印打ち切り作品だろうがファンは「語る」ことでその共同体を維持できるという事なのだと思う。未乃愛みたいに「好き」をはっきり言えるのって素晴らしいことだ。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
逆に言えば、事情を説明し部に戻った中野先輩は「アニメガタリで自分語り」をしていない。まさかのおそ松さんネタをぶち込んできたのは爆笑したが、彼がやっているのはあくまで自分語り(っぽいもの)だけだ。妨害カキコを見てると彼自身アニメへの愛憎の境界を彷徨ってそうだが。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
事件が終わり、未乃愛は改めて現実と嘘(アニメ)の境界が揺らいでいる事を認識する。未乃愛と学園長が語り合ったように、そこにあったのは昔のアルバムに中野の写真という「現在と過去」の境界の揺らぎで……#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
本当に本作のキーキャラクターとなった中野に対して未乃愛が何を語るのか。残り2話を楽しみに待ちたいと思います。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
しかし今回も色々境界が揺らいでたな、アバンとOPなり先生の性別なりスカートの中の見える見えないなり……そもそも「エタシン」自体が色んな作品のへのリスペクトの境界を揺らして作った作品だったわけだし。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月11日
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