新しい旅は、驚きとの出会い――「クジラの子らは砂上に歌う」10話感想
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せっかくのギンシュ姉さんの水遊びに言及できなかったのでキャプ画も用意できない悲しみ。
クジラの子らは砂上に歌う 第10話「新しい旅に出るわ」
© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会



どうにかスキロスの撃退に成功した泥クジラ。人々は死者を弔い……
冒頭、シュアンは自らが涙を流していることに気付き、涙する自分は誰だと「驚き」ます。そしてそんな彼に声をかけるラシャがシュアンの母であることも明かされ、私達視聴者は「驚か」される。この10話では様々な驚きを見ることができました。
例えばリョダリ。砂の海に消え戦死者リストに加えられていた彼が生きていたことにイティアは驚きます。そしてリョダリ自身、自分が道化になる他ないという運命に驚かされる。
例えばロハリト達。帝国とは違う国から現れ未知の道具を使う彼は言動から行動から泥クジラの人々にとって驚きの塊であり、また彼ら自身裸族や自国に無いタケノコといったものに驚かされる。
例えばコカロ。先週は貝か何かのように見えたそれはなんと生き物であり、更にそれはヌースの舵であるという衝撃の事実が明かされ泥クジラの人々は驚かされる。
驚きとは予想しなかった新しいものに遭遇したからこそ起きる感情であり、それに触れることは新しい旅に出るということです。オリヴィニスの誘惑をはねのけたチャクロも、オウニにヌースを破壊する力があるという新事実(驚き)に触れた上で非戦の道を探りたいと考えるスオウも、どちらも自分の心の舵を切っている。それは旅に出る上できっと、何より大切なものなのではないかなと思います。そして審問会という自分の運命を揺るがす筈のものを目前に控えながら悠然と道化と戯れるオルカもまたおそらく、それを持っている。
さて、再び感情に戸惑うリコスや、眠りからようやく目を覚ましたオウニは自分の心の舵を切ることができるのか。そしてそこにロハリト達はどう関わってくるのか。原作が続いているとは言えアニメは終わりが目前ですが、果たしてどんな残り2話になるのでしょうか。
関連:
クジラの子らは砂上に歌う 感想リスト
クジラの子らは砂上に歌う 第1話「私たちの大事な世界の全てだった」
クジラの子らは砂上に歌う 第2話「鯨(ファレナ)の罪人たち」
クジラの子らは砂上に歌う 第3話「こんな世界は、もうどうでもいい」
クジラの子らは砂上に歌う 第4話「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」
クジラの子らは砂上に歌う 第5話「逃げるのはイヤだ」
クジラの子らは砂上に歌う 第6話「明日、人を殺してしまうかもしれない」
クジラの子らは砂上に歌う 第7話「お前たちの未来が見たい」
クジラの子らは砂上に歌う 第8話「この世から消えてしまえ」
クジラの子らは砂上に歌う 第9話「君の選択の、その先が見たい」

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