作画崩壊どころではない――「アニメガタリズ」11話感想
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普段はアニメのOPは飛ばしがちなのですが、本作のOPは気に入って毎回見ていて心底良かった。
アニメガタリズ 第11話「共ニ語リシ光輝ノ裏切リ」
©DMM.futureworks/JY Animation・咲鐘湖学園アニメ研究部
「アニメガタリ」©アニメガタリ
10話のオーロラ先輩の前田慶次式の嘘土下座、アニメじゃないのはどうなんだろう……と思ったのだが、考えてみるとアニメ化してる作品の嘘土下座だと塊達が気付かないのがおかしくなるのか。彼らが気付かずかつ視聴者には「こいつ絶対嘘言ってるよ」って分からせるチョイス。結構すごいな。#ガタリズ pic.twitter.com/DHHYRogBDl
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月17日

アニメガタリズ 第11話「共ニ語リシ光輝ノ裏切リ」を視聴。9話の現実とアニメの境界線の揺らぎが加速した形だが、あくまで登場人物の行動がおかしかったかつてより今回は更に激しいものに。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
端的に言えば時間と空間が歪んでいる。いまだに新婚みたいな阿佐ヶ谷夫婦であったり、昔のアニメ絵やSEであったり、じわじわ変わっていくアス比であったり、実在の翌日表記であったり、自覚できる時間圧縮であったり……どれも時間と空間に関わっていて、世界の異常として分かりやすい。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
そして学内の異常を家族が認知してくれた9話と異なり、今回は阿佐ヶ谷家もその異常の中に取り込まれているので未乃愛の正気を肯定してくれるものがいない。優しい姉の言葉すら「もうすぐEDだから」の一言でホラーになる。正気と狂気の境界は曖昧になる。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
あらゆる境界線が綻んでゆく中、中野先輩だけは別だ。「ギャグ系とリアル系の区別を提言する」「オーロラ先輩と呼ばれると出てこない」彼だけは境界線を認識している。認識していて、それを崩そうとしてくる。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
家族も肯定してくれない状況で、中野は味方を装って未乃愛を誘導する。紅茶とほうじ茶にツッコむのかとツッコんだ正常な未乃愛は、「アニメ側の存在」へのツッコミを中野ではなくネコ先輩に向けてしまう。そうして境界の分け方を見誤った未乃愛までアニメ顔になるのは分かりやすい。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
そして事態はまさかの森井ケンシロウ監督のアニメ世界への降臨という境界線の崩壊に到達する。今になってみると、やたら原色な服装でインタビュー受けたり放送前特番(正確にはその中のイベント模様)で映してたのも「こいつは監督です」と認識させるための仕込みだったのでは……#ガタリズ pic.twitter.com/Js8ukhVxMe
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
中野や部員との関係の敵味方、アニ研部員のシリーズ構成への認識(2話以来のシリーズ構成直筆台本回でこれをやる自虐っぷり!)、アニメと現実の区別がアニメを嫌いと言ったことになってしまう認識。さあこの破綻した境界線の行方は……いやホント、最後まで安心できんなあ。#ガタリズ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年12月18日
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