漫画感想「艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編」14巻
「隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編」14巻を読了。今回はなんだか組み合わせに重なりがあって1ネタで2度楽しめる感じが楽しいです。
幾夜大黒堂の「四駆、嵐の夜に」、もりこっこの「仲よくなりたい！」にはそれぞれ舞風と野分が登場、前者は四駆なので嵐や萩風も交えてバランス良く、後者はあくまで2人を中心にしつつも陽炎のお気楽お姉ちゃんぶりがコミカル。
コリスの「礼号浪漫カフェ」、穂波の「清霜と夜更かし」は共に礼号組を主体にしつつ、前者は素直になれない霞を大淀と足柄が気遣ってあげ、後者は清霜の不思議な優しさに大淀と足柄が蕩けてしまうという好対照な内容。大正浪漫なウェイトレス衣装や大淀と足柄の同年代なやりとりも素敵です。
柴犬きせつの「皐月のかまって大作戦！」、星ナオスケの「変身」は登場する艦娘は被らないのですが「ネコ」が大きな鍵になっているという点でまさかのネタ被り。駆逐艦の猫耳もかわいいですが、個人的には熊野の猫耳が捨てがたい……！
もちろんネタ被りに目を向けずとも単品で楽しい作品はたっぷりで、坂崎ふれでぃの「長門改二」はいつものウンチクを絡ませつつもよりストーリー性を重視したものになっていますし、カモトタツヤの「Zが水着に着替えたら」はボクっ子繋がりの時雨&レーベ+マックス、加えて水着という組み合わせが眩しい。
ひかわ79の「天才 球磨の策」はお姉ちゃんなのにアホかわいい球磨のコロコロ変わる表情に和まされます。身長差の使い方も上手い。釘宮あつきの「わいわい鎮守府」も特定の主役を定めずともみないい子ばかりで思わずほっこりしてしまう短編揃い。
この他、他の鎮守府にもいそうでいややっぱり絶対いないな、な艦娘揃いの着信なし殿の「アットホームを夢見る素敵な職場！」、金魚すくいという小さな舞台で漣と曙が縦横無尽に楽しませてくれる青嵐の「七駆ごくろーさん」、天龍・龍田・木曾の3人のだけで繰り広げられる会話劇にどこか懐かしさも感じるみぎひざの「きづいて天龍ちゃん」など、もりのほんによる表紙のようになんとも賑やかな1冊でした。
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