心の傷は体の傷――「魔法使いの嫁」15話感想
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だから同じように、いたわってあげなければ。
魔法使いの嫁 第15話「There is no place like home.」
© ヤマザキコレ/MagGarden まほよめパートナーズ

「魔法使いの嫁」15話を視聴。チセの体の傷を通して心の傷を塞ぐような、そんなお話。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
ジョエルとリャナン・シーの恋の顛末に痛んだ心を反映するように、チセの体を薬作りの反動が襲う。彼女をかつて引き止めた妖精の国へエリアスが連れてくのはあべこべだが、心が悲しいのに体が悲鳴をあげるチセの状況を考えれば自然なのかもしれない。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
そんなチセを迎えるのはシャノンとシャナハンというこれまた男性側が異形性を持つ夫婦。ただしこの夫婦は、エリアスやチセのように人/人ならざるものの性質を併せ持って生まれた存在ではない。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
人間が妖精に、妖精が人間に育てられた事によって混じり気を獲得したシャノン夫婦は、生まれの時点で混じり気を持ちながら人間世界で生きてきたエリアスとチセとはあべこべだ。そしてあべこべであればこそ、強く響く。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
人の世は心に毒であり、毒は体も冒すとティターニアは言う。その直前で体も心も人間ではない別の何かに変わってしまったシャナハンについて語られるのはあべこべだ。妖精の国は心に薬であり、薬もまた体を冒すのだろう。呪いと祝福があべこべで繋がるように。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
そして心の痛みが過度に体を蝕んだチセの治療は、心が体に及ぼす影響がより顕著な妖精の国で行われる。シャノンが首を絞める狂言まで行ったように、それはまさに劇薬だ。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
それでもエリアスは、チセに人間として生きてほしいと願う。彼を受け入れてくれたのは、いつだって人間だったのだから。体が変わってしまえば、心もまた変わってしまうだろう。それは体と共にありようを変えた、後半のシルキーが証明している。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
そういうわけで、劇薬的な癒やしのお話だったように感じた回でした。シャノンの眼鏡もいい仕事してましたが、真意が分かったので次回以降はカラーのないレンズだと嬉しいです(わがまま#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月20日
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