重ならない翼――「ダーリン・イン・ザ・フランキス」2話感想
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眼鏡っ娘が息荒くしてるのにパートナーが全く無表情というこのゴーモンぶり。
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第2話「繋がるということ」
©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会



「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の2話を視聴。テキスト形式でやるつもりだったのに先週はうっかりツイート形式でやってしまいました。今週からは予定の形式に戻します。前回はヒロとゼロツーの「比翼の鳥」ぶりを感じさせる内容でしたが、今回はそこからステイメンとピスティル(男女パートナー)の相似性を示し、ヒロとイチゴでは合わないのだと残酷に提示するお話だったように感じました。
着替えはもちろん食事の席も男女は別に分けられ、性別を越えた会話は比較的少ないのですが、そういう中でもパートナーは様々に共通点を見せます。例えば容姿に幼さの強く残るゾロメとミクはヒロやイチゴに敵意を燃やしているし、フトシとココロはふくよかさやおおらかさを共に心身に備えている。男女別でもこの両コンビは同じ組に絡んで会話をしており、ミツルとイクノは一歩引いています。そしてゴローとイチゴは共に優等生で、2人してヒロとゾロメの喧嘩を仲裁する。こうして見ると、どの組み合わせも必然的な組み合わせであるのが感じられます。
けれどそれは同時に他の組み合わせは噛み合わないということであり、イチゴが執着するヒロとの組み合わせはフランキス登場時に限らずうまくいきません。イチゴは健気にヒロの戻りを待っていたけどヒロは出迎えなんて不要と言うし(あまつさえ猫と戯れた結果「おかえり」のタイミングを外して普段と違う姿を見られる始末)、ヒロの前パートナーのナナミの安否についてもゼロツーに夢中なヒロはどこか冷淡。イチゴはここにいさえすればいいと言うけれど、ヒロはフランキスに乗れなければここにいる意味が無いと考えている。
そしてイチゴは「勝ち負けじゃない」と言いつつ、誰よりもそれにこだわっています。ヒロがフランキスに乗れることを「あたしが証明するんだ」と意気込む彼女の戦意は、ゾロメとミクではなくゼロツーに向けられているのですから。チーム所属ではなく1人でフランキスを動かせる「特別」なゼロツーではヒロの能力の証明にはならないが、チームリーダーでありそうではない「普通」のイチゴなら証明に挑める。証明できたならそれは、イチゴがゼロツーに勝ったと言えるでしょう。けれどそこで突きつけられるのは、「特別」なことをしてもヒロと自分では合わず、フランキスを動かせないということ。イチゴにちくしょうと無茶をさせた最後のトリガーは、モニターに映されたゼロツーのあくびであったように思います。デルフィニウムが最初に動かなくなった時、イチゴが荒い息を吐いた結果全身が揺れてるのはえらくエロ切ないなあ……
入隊の儀の続きにパパがいなかったように、同じようなカットを使ったイチゴの接吻の際はヒロの表情がしっかり映ることはない。さて、このこじれた関係性は何をもたらすのでしょうね。
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