fc2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

混ぜこぜが作り出す萌芽――「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(ダスト)」4巻感想

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST (4) 特装版 (角川コミックス・エース)

 長谷川裕一の「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(ダスト)」4巻を読了。前巻でカグヤがムーン・ムーンの姫ということが分かり、彼女をそこへ返すためアッシュ達は地球へ――って宇宙ではない!? ということで、今回は「宇宙と地球」の混ぜこぜが描かれていたように思います。ムーン・ムーンの人々は自然回帰志向が強かったが故にドサクサに紛れて地球に土地(海底都市)を手に入れたわけですが、いざやってきてみれば地球の環境は思った以上に厳しく今度は宇宙へ帰ることを望むようになる。またムーン・ムーンには木星帝国が地球侵略の足がかりとするためにスパイや政略結婚の相手を送り込んでおり、結果として「海底都市で月を模した格好の女王決定戦が繰り広げられ、外宇宙対応を目指したクロスボーン・ガンダムが地球側からやってくる」などといったカオス――混ぜこぜな状況が繰り広げられます。女王決定戦の「神立たせの儀」で使われるのが海底都市に運び込まれていたサイコガンダムとかもうしっちゃかめっちゃかw

 そんな中で共通するのは「厄介事には立ち向かえ」というスタイルであり、それはアッシュはもちろん、木星帝国で父母が軟禁状態にあるニコル、皆が自由になれる世界を望むカグヤ、誰も争わないで済む世界を作りたいと願うレオと、目的は違えど結びついて事態を打開していく。それはきっと宇宙と地球を巻き込む力と意思の「混ぜこぜ」であり、フォントの計画にも通じる鍵なのだと思います。この5巻はちょうど一段落、切りの良いところで終わっていますが、はてさて次回はどんな騒動があるのでしょうかね。
 なお特装版はクロスボーン・ガンダムに登場した歴代のMSのメカニック設定をまとめたオマケ付。懐かしの機体から登場したばかりの機体まで、そのテクストを総覧できます。

関連:
漫画感想(「機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス」、「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」1巻、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」6巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」2巻、「委員長お手をどうぞ」完全版)
漫画感想(「あいまいみー」1巻、「trash.」4巻、「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」3巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」4巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」5巻)
漫画感想(「動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」6巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」7巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」8,9巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」10巻)
漫画感想(「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」11,12巻(完))

漫画感想「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(ダスト)」1巻
漫画感想「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(ダスト)」2巻
漫画感想「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(ダスト)」3巻

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 Comments

Leave a comment