精神性と身体性――「ダーリン・イン・ザ・フランキス」10話感想
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ケンカップル好きなのでどんどんミクが魅力的に映る……
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第10話「永遠の街」
©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会



「ダーリン・イン・ザ・フランキス」(ダリフラ)10話を視聴。7話からは「はみ出す」お話が続いていますが、今回はオトナに強いあこがれを持つゾロメがはみ出すことでオトナとコドモの違いが現れる回だったように思います。
計画的な労いの言葉に感激したゾロメの差し出した手をオトナは握りません。それはAPEの会議に見られるようにオトナにとってコドモが道具に過ぎないからでしょうが、同時にゾロメと接触した女性が体調を崩したことを考えると身体的な理由でもあるように思います。おそらくオトナがゾロメの差し出した手を握ることは、我々にとってなら糞にまみれた手を握るに等しい汚らしさがある。オトナにとって幸福が物理で得るものであるように、おそらく本作におけるオトナとコドモの身体性の違いは精神性の違いとイコールであり、そこには悪意や支配意識といったものよりも更に大きな差異が存在する。それはゾロメの接した女性に悪意が全く無くとも話が全ては噛み合わず、彼を検査する際に叱りつけた男よりも哀れんだ男の方がゾロメの心を傷つけたことからも言えるように思います。そして、ゼロツーの「身体」はオトナともコドモとも異なっている。
ゼロツーの牙のようにはみ出て、押し込めて、それでも少しずつ隠せなくなっていく。第2章も残り2話ですが、どのように区切りを迎えるのでしょうね。
関連:
ダーリン・イン・ザ・フランキス 感想リスト
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第1話「独りとヒトリ」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第2話「繋がるということ」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第3話「戦う人形」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第4話「フラップ・フラップ」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第5話「キミの棘、ボクのしるし」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第6話「ダーリン・イン・ザ・フランクス」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第7話「流星モラトリアム」
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第8話「男の子×女の子」 *更新お休みのため欠番
ダーリン・イン・ザ・フランキス 第9話「トライアングル・ボム」

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