「また会えるよね」は僕達の言葉――「ドラゴンボール超」131話(最終回)感想
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フロストさん棚ぼたで復活。
ドラゴンボール超 第131話(最終回)「奇跡の決着!さらば悟空!また会う日まで!!」
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション



力尽きた悟空に代わり立ち上がったフリーザと17号。満身創痍のジレンはなすすべもないかと思われたが……?
「戦いが生み出す信頼関係」が強くフィーチャーされた最終回でしたが、それが悟空とジレンに留まらずもっと広い繋がりを見せていたのが良かったなと思います。分かりやすいのは直接拳を交えた相手であり、つまり勝負を決める悟空とフリーザのなりふり構わない協力であったり悟空のジレンへの「また会いてぇな」だったりするわけですが、けしてそれだけには留まりません。結果のために手を組んだ17号は悟空達の願いを優先し、ジレンが好きに戦っているだけだった筈のプライドトルーパーズは彼に声援を送る。経緯がなんであれ、一緒に戦うことは相手を知り親しみを抱き、己を変える理由になっていく。それは僕たち視聴者の多くも同じだったのではないでしょうか。
宇宙サバイバル編では本当にたくさんのキャラが出場し、初めて登場する故に馴染みが無かったわけですが、戦いが積み重なるに連れてキャラを知り好きになっていく。「ここで退場じゃないよね? また出番あるよね?」と最終回での復活を期待したキャラは、視聴者の胸の中に誰かしらはいたのではないかと思います。それは彼らの戦いを見ることで、僕たちも擬似的に「一緒に戦っていた」ということ。つまり信頼関係を育てていたということです。これまでのドラゴンボールでも多くの敵役に私達が魅了されてきたように。
その極端な例として、今回の大会を仕込んだ全王様がいます。世界を好きに消滅させる力を持ちながらもそれが強さとは違う全王様は、悟空と直接拳を交えることはありません。けれど全王様は戦いを見ることで悟空達を知り、故に「優勝者はスーパードラゴンボールで他の宇宙を復活させるだろう」と予想していた。それは本作のキャラが戦う相手に寄せる、あるいは僕たちが悟空に寄せるのと同じ「信頼」です。戦えないのに世界を破壊でき、スーパードラゴンボールでの復活を予期していた全王様はある意味で僕たち視聴者の分身であり、だからこそ「次は何する?」「また会えるよね?」という期待の声は続編を期待する僕たちの声と重なる。その全王様が無邪気そのものな子供の姿をしているのは、ドラゴンボールというものを見ている時に僕たちの中に何があるのかを象徴しているかのように感じました。
まさかのTVシリーズでの続編、正直に言って不安もあったのですが、見ていく内に自分の感覚もブラッシュアップされ、毎回が新しい発見を感じさせてくれる内容となりました。また悟空達に会わせてくれてありがとう、そしてまた会えるよね――スタッフの皆様、ひとまずお疲れ様でした。
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