嘘つきは忍びの始まり――「バジリスク ~桜花忍法帖~」12話感想
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かつては足手まといでも。
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第12話「松籟、吹き抜けり」
© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会

「バジリスク〜桜花忍法帖〜」12話を視聴。正直今回は難しくて今も首をひねっているのだが、蜩七弦の過去を掘り下げる回であるのは間違いない。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
滑婆、式部とここ2話は「忍びらしからぬ忍び」を描いてきたが七弦はその点でとても分かりやすい。出で立ちや言葉遣いからすれば侍の方がイメージに合う。「忍びらしからぬ忍び」だ。しかし彼はれっきとした忍びなのである。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
忍びの術とは人を騙す術であり、けして超常の技そのものに留まらないのは前作も示す所。雨衆を陽動する転寝の作戦も、それを逆手に取った鉄砲隊の待ち伏せも忍法勝負の内。そしてそうならば、幼き七弦は母に忍法にかけられたのだ。お前は侍の子なのだと(つまり忍びの子ではないのだと)。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
母は七弦を忍にはしたくなかったのかもしれないが、しかし忍びの子を忍びしない術は破れる。七弦の内に流れる忍びの血がもたらす虫を操る術。侍の妻では到底成せぬ母の忍びの体術。切り合い倒れた母と浪人の亡骸に、七弦の中の「侍」は死ぬ。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
もし母が忍びの技を持っていなければ、七弦を庇って死ぬ事は無かっただろう。けれどそれは災いだけをもたらすものではない。究極の忍びの技と呼べるのかもしれない桜花ですら、人を愛おしむ心が生んだ忍びの技ならただの災いなのではないのはないかと転寝が考えるように。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
七弦の忍法・松籟は母の好きだった歌を鍵とする。それは母を恋い慕う心の現れだし、それによって鈴虫を鳴かせられる限り母が願ったように秋は終わらない。彼にとって松籟とはただ虫を操るだけに留まらない、嘘を内包した「忍術」なのだろう。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
さて、予告からすれば次回は現の話。彼女も色々とギャップを抱えたキャラクターだけれど、どんな過去が明かされるのだろうか。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月27日
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バジリスク ~桜花忍法帖~ 第6話「凶雲、胎動す」
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