幻を見せるのは――「バジリスク ~桜花忍法帖~」13話感想
- CATEGORY: Wisp-Blog
- TAG: アニメ_2018年春アニメ

敵にだけじゃない。
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第13話「現奈落の夢を見る」
© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会

「バジリスク〜桜花忍法帖〜」13話を視聴。現は幼き頃の日々を、修行とも罰ともつかぬと評した。修行こそが現実だった筈だが、期限内に術を覚えられなかった事で罰もまた現実となる。即ち、自分の代わりに父が死んだ事。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
夢と現(嘘と事実)を行き来するのが忍びの技であるのは前回強調された事だ。それは公儀も同じ事であり、影武者という嘘によって忠長の不在は嘘になる。八郎の構う構わない、七弦の足手まといに関する解釈なども嘘と現実の行き来の1つ。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
嘘とは敵にだけつくものではない。むしろ嘘とは敵味方を行き来しその効用を発揮するものだ。現の父が現に対して死を告げる敵となり術を覚えさせようとしたように。才蔵が自分は(完全に)平気だと嘘をついて現に忍法・夢寐うつつをかけさせたように。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
現の父は娘ではなく自分の命を絶つ事について「情と思うな」といった。「情ではない」とは言わないだけでその実は明白だが、しかし彼のついた嘘は呪いの景色と化して現の術の力の源になる。敵のように現を苛み、しかしそれが彼女の最大の味方になる。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
こういう嘘による敵味方の行き来に、素直になれず嘘をついてしまうケンカップルの気がある才蔵と現の組み合わせは適役だ。忍法・百目によって才蔵が今後も現に術をかけられる可能性が出た事は、面白い伏線になりそうな気もする。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
甲賀伊賀の忍びと皮膚坊もまた、一応は味方同士でありながら嘘をつく。皮膚坊は彼らを利用する気まんまんだし、滑婆はそれを百も承知の上。ここにもまた、嘘の付き合いという忍法合戦が内在している。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
果たして、時逆鉾という嘘のような技を使う孔雀啄を始めとした成尋衆を倒すという、夢のような事を忍び達は現にできるのか。後半戦、開始。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月3日
関連:
バジリスク ~桜花忍法帖~ 感想リスト
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第1話「桜花咲きにけり」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第2話「五宝連、推参す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第3話「甲賀、散るべし」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第4話「成尋衆、顕現す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第5話「桜花、狂奔す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第6話「凶雲、胎動す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第7話「忠長、翻心す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第8話「成尋、再来す」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第9話「胡蝶、舞えり」 *更新お休みのため欠番
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第10話「羽衣、修羅を見たり」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第11話「汝、犀の角のごとく」
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第12話「松籟、吹き抜けり」
瞳は行いを映す――「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」感想
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」1巻、「屋上姫」4巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」2巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」3巻、「真剣で私に恋しなさい! S 九鬼紋白編1」))
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」4巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」5巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」6,7巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」8巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」9巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」10巻)
漫画感想(「十 ~忍法魔界転生~」11巻)
兵は詭道なり――「十 ~忍法魔界転生~」12巻感想

にほんブログ村
【言及】
https://tiwaha.blog.fc2.com/blog-entry-657.html
http://puchimaru2.blog.fc2.com/blog-entry-4203.html