鬼太郎にも見えていなかったもの――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」3話感想
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僕もまあイベントとかあまり行く方ではないのですが。
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第3話「たんたん坊の妖怪城」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション



ゲゲゲの鬼太郎、6期3話を視聴。今回の冒頭では友達の親がサッカーの試合を絶対に見に行くと言っているという話に子供が「テレビで見れば十分でしょ」と返すシーンがありますが、これも「見えてるものがすべてじゃない」内なのかなと思います。確かにどうなったか知るだけならいっそニュースで見たって構わないのですが、場を共有すること、繋がりには目に見えない喜びや興奮がある。
たんたん坊の一味についてもまた、見えない繋がりが満ちています。彼らが子供をさらった場所が工事現場であること、それが妖怪城を封じた岩を使ったコンクリートであるということはなかなか見えてくるものではないし、彼らの不死身の理由も単に戦っているだけでは見えない。更に撃破には彼らを攻撃することではなく、地下に隠され「見えない」人柱から子供たちを救い出すことにこそ鍵がある。
そして妖怪と人間は関わらない方がいいという鬼太郎の言葉には本当は「守れるか分からないから巻き込みたくない」という見えない気持ちがあり、鬼太郎は仲間達からそれは友情(繋がり)ではないか、と指摘されます。つまりそれは、鬼太郎自身にも見えていなかったもの。「自分と違うものを認めるのが大事」とたんたん坊に説教した鬼太郎が同じことを目玉おやじに言われるというのはなかなか面白く、1,2話ではダークヒーロー的な側面が強い印象を受けた鬼太郎もまだまだ子供なんだという事が「見えた」ように感じました。
さて、次回は第1話で出たショタが鬼太郎達のところへやってくるお話のようですね。場所を変え相手を変え、また鬼太郎達の新しい一面が見られるお話になりそうです。まなの出番は少なそうですがその分濃厚な奴をぜひ。
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