神性を分解せよ――「シムーン」3話感想

そして、己の手で回すのだ。
シムーン 第3話「遠い戦争」
©創通映像・スタジオディーン/シムーン製作委員会
「シムーン」3話を視聴。新入りのモリナスは無類のシムーン好きであり、変な遠慮などせず一度シムーンを徹底的に分解してみるべきでは、と口にする。シムーンを徹底的に分解するというのは、それは物語的には、シムーンに乗るパルの組み合わせを分解するという意味も持って見える。#simoun #シムーン pic.twitter.com/UBBIEsHiIz
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月22日
今回はフロエを中心に、言いかけた事を途中でやめる描写が多い。それはつまり「遠慮」しているという事だ。ネヴィリルを中心としてパルの組み合わせは揺らいでいるが、アーエルとモリナス以外はそれを表すことに消極的。#simoun #シムーン pic.twitter.com/qGH6yfAa3u
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けれど遠慮していて徹底的に分解しないのなら、その変化は中途半端になる。客船から改装した名残が寂しく残る戦闘母艦、アルクス・プリーマをアーエルが「あたしはこんな風に変わりたくない」と批判するように。#simoun #シムーン pic.twitter.com/axnmzfPAY0
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パライエッタが提案したプールでのマージュ(リ・マージョンの練習)では、実戦での組み合わせに囚われないパルの組み方が可能になる。口にはしないが、それはパルを変える可能性を持つ分解だ。フロエは「早いもの勝ち」とこっそり言うし、アルティは姉カイムとパルを組もうとする。#simoun #シムーン pic.twitter.com/pqnfTDeCsB
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礁国の遠距離砲が放つ砲弾は船に届く事は無い。けれど砲音が響く時は、少女達は自分達のパルが変わる可能性に臨んでいる時だ。砲火ではないが、そこには静かな戦争の火種がある。#simoun #シムーン pic.twitter.com/4AaBNulXYm
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ネヴィリル以外の全員が飛び込んだマージュはてんで形を成さず、リモネは皆バラバラだと指摘する。バラバラ、そう、「分解」――そしてその先にネヴィリルが飛び込む(墜ちる)事で飛行は安定し、美しい航跡が生まれる。#simoun #シムーン pic.twitter.com/7WsUzsuUMe
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グラギエフはネヴィリル不在のコール・テンペストを夜間哨戒や戦闘任務から一時的に外し、アヌビトゥフはそれが彼女達を守ろうとする行為だと指摘する。しかしそれは敵に損傷を負わされた他コールを目の前にしてのものであり、つまりグラギエフの行為を非難してもいる。#simoun #シムーン pic.twitter.com/M0CGjZFkZb
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守ろうとする事はある種の「遠慮」であり、今回の話で「遠慮」はシムーンに神性を感じるからこそ分解しないという考えと通じていた。ならば神性をぶち抜く方向性が提示されている本作が向かうのはきっと、コール・テンペストの徹底的な分解再構成、そして出撃なのだろうと思う。#simoun #シムーン pic.twitter.com/hnieRukvuX
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しかし見てるとダリフラやUN-GOが見たくなってくる作品だ……#simoun #シムーン
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