数多の道から選べ――「ガンダムビルドダイバーズ」4話感想
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ガンダムビルドダイバーズ 第4話「霊山の虎狼」
© 創通・サンライズ・テレビ東京



「ガンダムビルドダイバーズ」4話を視聴。修行回ということで新キャラクターのタイガにリク達が教えを請う話でしたが、答えが絶対的なものではなく多様で弾力性を持っていることが面白く感じられた回でした。
GBNには無限の可能性があるというマギーの言葉は、今回様々な形で描かれます。例えばこれまでリク達がいたのと違うアジアンサーバーでは外国のような世界が広がっていますし、またレンタルのカプルの描写から分かるようにガンプラを作り込むことは必ずしも強くすることだけを意味しません。アニメに忠実に作った結果、持ってて当たり前に思える飛行スキルを持たない機体を作っても構わない。フォースにしても近接格闘を極める事を目的にしたり、少数精鋭で流れの賞金稼ぎを気取って結成したりと様々な形があります。特に幅を広げているのはモモカで、リク達と違って動物的な要素を持つアバター姿だったり(彼女をクッションにタイガーウルフのデザインが成り立つ)、修行ではなくサッカーでの経験を元に強さへ繋げていく姿を見せてくれたりしています。性格の違うサラと一緒に女の子2人がタイガに訴えることでリク達が修行を付けてもらえることなども含めて、これも異なる可能性のあり方なのでしょう。
そして、リク達は現実と異なるダイバーとしての感覚を身につけるよう指導を受けるわけですが――これってまさに先週書いた「作り物を生きたものにする」ことですよね。GBNでの感覚はどこまで行っても作り物で偽物ですが、それをGBN上では本物の感覚とすることでダイバーはより生き生きと動けるようになる。現実での様子を想像するとこっ恥ずかしくなりそうな虎武龍の面々のあり方やダニエルの珍妙な喋り方も、GBNにいる時はそれが彼らにとって「生きた感覚」ということなのでしょう。
システム上の実装が明かされた必殺技は、しかし全員が全員違うもの。それまでのガンプラの作り方や戦い方によって決まるというならば、必殺技を会得することはそれを「ビルド」することに他なりません。天から降ってきたようなアイディアではなくそれまで積み上げたものの結実であると明示されたことは、本作の世界観においてとても大きいものであったように思います。多過ぎるガンプラに悩むモモカにナナミが可能性を指し示したように、リク達もまたタイガから強さに様々な道があって良いことを教わりました。さあ、次回のお話はリクのGBN生活をどのようにビルドするのでしょう?
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