理由と自覚――「シムーン」4話感想
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帰省の関係で2,3日の間は更新が不規則になります、すみません。
シムーン 第4話「近い戦争」
©創通映像・スタジオディーン/シムーン製作委員会

「シムーン」4話を視聴。時間的な関係で今回は画像省略m(__)m 前回提示された「徹底的に分解すべき」という視点。今回はそのメスを主人公たるアーエルに向けるお話。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
アーエルは待機命令を無視してモリナスとシムーンで飛行し、それを祈りではなく戦争の準備だと堂々と言ってのける。相も変わらぬ神性のぶち抜きぶりだが、ワポーリフはそんな彼女がモリナスのキスのからかいを遠慮する様子を「子供なんだ」と言う。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
コール・テンペストでもっとも子供なのは最年少の天才・リモネである。一方でリモネはコールの現状に呆れており、子供らしからぬ達観した様子も見せている。それは戦争という言葉を口にするのを嫌悪しないどこかアーエルに通じてもいる。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
そんな2人が組む事で、その子供っぽさはあらわになる。自分達がこっそり戦闘すれば、コール・テンペストの待機状態も解ける筈。甘い発想で無断出撃した彼女達は、礁国の1人の兵士が仕掛けた偽のシムーンに騙され捕まってしまう。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
分解するということは、内心の動機をつまびらかにするという事だ。グラギエフはアーエルに「理由」がある事だけは確かだと語り、アーエルは自分が男女どちらでいたいのか分からずまたそれを他者に決められるのはごめんだとリモネに打ち明ける。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
同時に、視聴者には礁国がどういう国であるかやなぜ侵攻するかという「理由」もまた明かされる。薬と手術ですぐに性別を決める社会制度、空気を汚す科学技術と決別したいからこそシムーンを求めるという必然性。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
そのために戦争という手段を取るのは、神性を辱める行為だろう。だが宮国側も同様である事は1話で示された事であり、またアーエルが常々行動している事でもある。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
シムーンの操縦席で血を吐いて死に、硬直した礁国の兵士を引き剥がすため、アーエルは兵士の指を解体する。すぐに飛び立たねばならない、敵に捕まりそうになったなど報告できない。身勝手な理由、使者への冒涜。しかしそうしなければ、彼女に未来がない。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
その行為に幼いリモネは涙し何もできない。アーエルは涙しながら手を汚す。2人ともけして、達観しきっても超然としてもいない、幼く弱さを持った存在なのだ。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
帰投したアーエルは、自らシムーンの洗浄を申し出る。それは証拠の隠滅のためだろうが、同時に彼女は「ごめん、こんなに汚しちゃって」とシムーンに詫びる。それは、神性をぶち抜いた先にある何かへの道標だろうか。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
前半がいつもと違った曲調の劇伴で彩られる分、アーエルが敵兵の指を切る場面から流れるタンゴ調がいっそう印象的に聞こえた回でした。#simoun #シムーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年4月28日
関連:
シムーン 感想リスト
シムーン 第1話「堕ちた翼」
シムーン 第2話「青い泉」
シムーン 第3話「遠い戦争」

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