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違う世界の隣人、同じ世界の他人――「ゴールデンカムイ」4話感想


 立ち食いそば屋では見かけることもないので半ば忘れてましたが、ニシンそばが食べたくなってきました。



ゴールデンカムイ 第4話「死神」
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
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 「ゴールデンカムイ」4話を視聴。今回のお話からは住む世界の違いと、共生は必ずしもそれに左右されないということを感じました。

 杉元と2人の時は劇中のアイヌの代表のようだったアシリパですが、幼子と共に遊びフチに大切に思われ、オソマの父に語られる彼女の姿は歳相応の子供です。飼い犬になれない狼のレタラが住む世界の違うアシリパのもとを去ったのと同じように、殺し合いの世界に生きてきた杉元も彼女を大切に思えばこそこっそりと抜け出していく。その行き先が森ではなく小樽の「町」なのは、境界線の向こうというのがよく感じられるものであったように思います。

 舌鼓を打っても、アイヌ料理は杉元の根っこに染み入った料理ではありません。ニシンそばに彼は「関東生まれの俺の好みだな」と語るし、久しぶりの甘味である串団子を食べれば唾液腺が弾けそうになる。それらこそは杉元の所属していた「世界」の食べ物です。ですがニシンそばの美味さは油断させるための道具だし、団子の串は拷問道具に変わる。同じ世界の存在だからと言って、その全てが杉元を祝福してくれるわけではないのです。同じように戦争を経験し不遇をかこつ鶴見中尉はまさしく杉元と同じ世界の人間ですが、その野望に杉元はまるで賛同できない。

 住む世界が違うことは、けして共通点が無いことでも敵対しないことでも無い。杉元と白石の靴下のように、外見では区別のつかない二階堂兄弟のように別のものは容易に入れ替わります。ストゥも銃の台尻も制裁に使われるように。不死身や脱獄など相手の得意技を正面から打ち砕くという意味では鶴見中尉もアシリパも変わらないように。そして仕返しと拷問を目的とした二階堂兄弟の来訪が、杉元が脱出するためのもっけの幸いになるように。さて、アシリパはレタラのように杉元と再会することができるのでしょうか。

関連:
ゴールデンカムイ 感想リスト

ゴールデンカムイ 第1話「ウェンカムイ」
ゴールデンカムイ 第2話「のっぺら坊」
ゴールデンカムイ 第3話「カムイモシㇼ」


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【言及】
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