同じ気持ちを橋にして――「ガンダムビルドダイバーズ」6話感想
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サラに「ガンプラ、好き?」と核心を問われた時のバトルログ映像が「コックピットを刺されるゼダス」なの、クリティカルな表現で笑う。
ガンダムビルドダイバーズ 第6話「過去と未来」
© 創通・サンライズ・テレビ東京



「ガンダムビルドダイバーズ」6話を視聴。前回の話ではダイバーにはそれぞれ異なる「物差し」があることが描かれていましたが、フォース結成(の前段階)となる今回は、「世界が異なっても物差しは重ねることができる」のだと示されていたように感じました。
オンラインゲームであるGBNと実機バトルのGPDは正しく「別の世界」のものであり、リク達とコウイチの世代差や序盤の噛み合わない説得でも両者の世界が違うことは強調されます。面白いのはコウイチが説得されるのは常に外側からであることでしょうか。一時期ほとんど外に出なくなったという彼にとって、内とはすなわち自分の「世界」なのですね。故に彼はGBNの世界に久しぶりにダイブした時、まるで外に出たように「世界の広さ」に驚くのです。コウイチは部屋の中からGBNの世界という「外」に飛び出してリクのバトルログを見て、逆にリク達は「THE GUNDAM BASE」の倉庫でコウイチのGPDバトルログを見て彼の「内」を知っていくというのもよくできた対照なのではないでしょうか。
夢の中、仲間に置いていかれたコウイチは問いかけます。
「好きなこと、続けていくだけじゃ駄目なのかよ」
コウイチのガンプラを直そうとするリクは、コウイチの心を元に戻したいという理由をこう語ります。
「好きは好きのままでいてほしいって言うか……」
GPD出身のコウイチとGBNでガンプラバトルを始めたリク。2人の世界は違うけれど、かつてコウイチが抱いた物差しを、リクは知らずして肯定してみせました。だからコウイチは彼となら手を取り合えるのです。フォースを組めるのです。それは犬猿の仲で考え方のまるで違うタイガーウルフとシャフリが、リク達を自分達のフォースに引き入れたいと願う気持ちや成長した彼らと戦ってみたいという気持ちにおいては同意できるのと同じことなのでしょう。
さて、次回はいよいよフォース戦のよう。果たしてテーマ的にはどんな繋がりがあるのでしょうかね。
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