自他の鏡――「シムーン」6話感想

美味しいんだろうなあカイムの淹れたコーヒー。
シムーン 第6話「傷と痛み」
©創通映像・スタジオディーン/シムーン製作委員会
「シムーン」6話を視聴。鳥もずっとは飛べないから休みが必要というやりとりは、アムリアを失った時を冒頭で回想するネヴィリルの姿に重ねられる。大切なものは対象に直接目を凝らして見えるとは限らないない。他人を通して自分が見える、自分を通して他人が見える。そんなお話。#simoun #シムーン pic.twitter.com/ZUeXJ7zOs1
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年5月13日
ずっとネヴィリルの傍にいたパライエッタも、彼女をちゃんと見ているというカイムも、その心の内を言い当てられず「分かったような事を言わないで(言うな)」と返される。誰よりしっかり見ているはずなのに、その視線は届かない。#simoun #シムーン pic.twitter.com/XDwvpFH1rR
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理解が届くのはむしろ、別のものを見た時だ。パライエッタは子供じみたアーエルの癇癪(いたずら)を見て自分の子供らしさに気付く。カイムは「自分が寂しいから」皆やパライエッタも寂しいのではないか、と想像する。#simoun #シムーン pic.twitter.com/rFUkmzw6oN
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ムーディーな音楽を流して練習したコーヒーを入れ、パライエッタの爪の手入れをし、彼女へのキスをする時に背伸びするカイムの姿は、パライエッタに自分も同じことをしているのだと気付かせる。だからパライエッタは、カイムだけでなく自分も含め皆が子供なのだと結論する。#simoun #シムーン pic.twitter.com/w6Cty7XZ9h
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「リ・マージョンしよ」という時の蠱惑的な様子もゾクッとするけれど、「もう、どうして分かってくれないのパラ様!」とむくれる時の方が断然かわいいな、カイム。#simoun #シムーン pic.twitter.com/rJzAIouHw5
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他人を通して自分を知ったパライエッタは、同時に自分を通して他人を知る。ネヴィリルのパルがアムリアになった時に感じた痛み、それはネヴィリルもまた感じていたものなのだと。ネヴィリルが新たな道を選ぼうとしないのは、アムリアだけでなく自分にも申し訳ないからだと。#simoun #シムーン pic.twitter.com/ekEXEd4j5Q
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だからパライエッタは、自分を通じて他人を変えようとするのだ。選べないネヴィリルを、選ぼうとするアーエルを。それは裏切りではなく、託すことなのだと。#simoun #シムーン pic.twitter.com/0C7uj6nphj
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しかし最後、アルティは飛んでいる鳥には自分を仮託できないことを独白する。傷つき飛べなくなった鳥は生きていけないという彼女と、彼女が追うカイムの間には何があるのだろう。#simoun #シムーン pic.twitter.com/7h0Bh7txNX
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関連:
シムーン 感想リスト
シムーン 第1話「堕ちた翼」
シムーン 第2話「青い泉」
シムーン 第3話「遠い戦争」
シムーン 第4話「近い戦争」
シムーン 第5話「白い孤独」

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