終わりの埋伏――「ガンダムビルドダイバーズ」10話感想
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ラブファントムでなくラヴファントムだそうで。
ガンダムビルドダイバーズ 第10話「有志連合」
© 創通・サンライズ・テレビ東京



「ガンダムビルドダイバーズ」10話を視聴。今回は「終わり」の見えない戦いの中で、両陣営の違いがにじみ出てきているように感じました。冒頭、ブレイクデカールの象徴として新たに特徴づけられるのは驚異的な再生力です。破壊しようがすぐに回復するマスダイバーとの戦いは終わりがなく、ロンメル隊も為す術がありませんでした。またあらゆる証拠を残さぬブレイクデカールは一時的なデータ改ざんではなくメインプログラムを永続的に(終わりなく)乗っ取っている可能性も示唆され、そうであれば使用者を捕まえる程度のことではマスダイバー対策は終わりが見えない。一方で終わりの見えない状況が続けば続くほど、バグによってGBNの世界は終わりが近づいていきます。
一方でキョウヤ達率いる有志連合もまた、終わりない力の持ち主でもあります。ロンメル隊のエース級が壊滅させられたにも関わらずそれを凌駕するであろう戦力の持ち主が集まり、参加を辞退した百鬼の代わりにはビルドダイバーズが作戦に推薦される。いざ半永続的な力を持つマスダイバーとの戦いとなっても、彼らに諦める姿勢は見えません。辟易しつつもへこたれはしない、終わろうとしないその姿勢こそはブレイクデカールに対抗し得る力なのでしょう。
そして今回、AパートとBパートのラストに於いてシバとアヤメは奇しくも同じ言葉を口にしました。「だからもう、君の役目は終わっている」「仲良しごっこは終わりなの」……ここにあるのもまた「終わり」です。2人の行為はGBNに終わりをもたらすものであり、一方のリク達はGBNの世界を終わりにしたくない。シバはこんなところでブレイクデカールの流通を終わりにする気はなく、一方のリク達はこの作戦でその悪魔のツールの広がりを終わりにしたい。終わりに対する逆さまの組み合わせの数々は、直接対決において大きな役割を果たすのではないかな……と思います。かつてGPDに熱中したシバと、何かしらのトラウマを持っているらしく見えるアヤメはおそらく、自分の中の何かを「終わらせる」ことができていないのでしょうし。さて、次回明かされるアヤメの過去はどんなものでしょうか。
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