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狐の数え歌――「ゴールデンカムイ」12話(最終回)感想


 髭を剃ったキロランケとそのやり口にコンレボのジャガーさんを思い出す。



ゴールデンカムイ 第12話(最終回)「誑かす狐」
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
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 「ゴールデンカムイ」1期の最終回である12話を視聴。初登場したインカラマッはアシリパから「誑かす狐」と呼ばれますが、狐は彼女だけではないように感じました。
 杉元の当初の目的は旧友の妻の治療費を稼ぐことであり、その手段は問われないからこそ彼は刺青人皮に手を出したのでした。ですがアシリパに関わった今、治療費を稼げればいいという結論は彼にはない。それはある意味、杉元はアシリパにたぶらかされたということです。

 また、騙すという行為を行っているという点ではキロランケもそこから漏れません。たまたま帽子を拾ったことで騎手であると誤認を招き、更には脅されているとは言え客を騙そうとしそのためには馬が傷つくのも厭わない馬主達を見事に騙して1位を取ってしまう。騙す、たぶらかすというのもけして悪いことばかりではないのでしょう。

 自分の性別について周囲を騙していた家永の証言は杉元達をたぶらかし、網走の道中にある夕張へ足を向けさせる。果たしてそこで彼らを待つのは一体なんなのか。3ヶ月後を楽しみにしたいと思います。

関連:
ゴールデンカムイ 感想リスト

ゴールデンカムイ 第1話「ウェンカムイ」
ゴールデンカムイ 第2話「のっぺら坊」
ゴールデンカムイ 第3話「カムイモシㇼ」
ゴールデンカムイ 第4話「死神」
ゴールデンカムイ 第5話「駆ける」
ゴールデンカムイ 第6話「猟師の魂」
ゴールデンカムイ 第7話「錯綜」
ゴールデンカムイ 第8話「殺人鬼の目」
ゴールデンカムイ 第9話「煌めく」
ゴールデンカムイ 第10話「道連れ」
ゴールデンカムイ 第11話「殺人ホテルだよ全員集合!!」

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2 Comments

towa  

こんばんは、感想拝見しました!

>合わさることで初めて目的に届きます。
>住む世界が違うことは、けして共通点が無いことでも敵対しないことでも無い。
は本当にそうですよね。出自の違う杉元とアシリパ2人が協力することで、初めて目的に向かって行くことが出来る。感想を拝見していて、そういえば他の勢力もそうなのだよなあと思いました。
仲間に引き入れることは特に土方さんがやってますが、協力し合うという点では二瓶と谷垣が特に主役の二人と近いですよね。このコンビは、組んでいる時間は短かったけれど本作の要素を特に濃く持っているような気がします。この二人が一番わかりやすく「形を変えて受け継がれるもの」「痕跡」といったものを感じさせられて、闇鍋さんの感想にうなずかされました。
11話の牛山と家永の感想に気付かされることが多かったです。肉体的欲求に正直であるという点でこの2人は通じ合ったところがあるというのに納得しました。本作は人間の欲望を肯定的に描いているのが個人的に好きです。

感想お疲れさまでした、とても面白かったです!
3か月後かあ…10月はジョジョ5部を始めとしてビッグタイトルが多いですね… 楽しみなんですが感想書いてる立場としては怖いですねw

2018/08/10 (Fri) 01:29 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>towaさん

 ありがとうございます。全面なんともエキセントリックですが、それが飛び道具に終わらずそれぞれに根ざしているのが本作の確かな強さだと思います。書くのになかなか苦労した部分もあった作品ですので、楽しんでもらえたなら幸いです。
 二瓶、本当にいいキャラしてますよね。欲望に肯定的、という意味でもとても本作らしいキャラだと思います。

 本数を減らしたままで行かざるを得ないので、実質来期見るアニメはもう決まっちゃってたり……お願いだからこの上、絶対に外せない作品が発表されないでほしいものですw

2018/08/10 (Fri) 20:02 | EDIT | REPLY |   

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