黒井宗矢はなじまない――「プラネット・ウィズ」1話感想
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これは良い眼鏡(バイザーの話ではなく)
プラネット・ウィズ 第1話「光、七閃」
©水上悟志・BNA・JC/Planet With Project



「プラネット・ウィズ」1話を視聴。ずいぶん面食らう始まりだったのですが、見返してみると「なじめない、なじまない」ということが一貫しているように感じました。
主人公である黒井宗矢は、家でも学校でもなじめているとは言い難い存在です。食卓でのメニューはバラバラで家族(?)との会話はなく、学校でも友人らしい友人もいない。クラス委員の高天原のぞみは自分も転校生だった過去から宗矢を気にかけるわけですが、単に転校生というだけでなく記憶喪失でもあることが彼にシンパシーを感じさせません。失礼なレベルだが名前も覚えてないし。
そうした彼のなじまなさは事態が日常から離れても同様で、UFOが見たいと1人避難したがりません。更には、宗矢自身「特撮ヒーローみたい」と言っちゃうレベルで正義の味方している虎居達を応援するどころか逆にそれを倒すよう指示されてしまう。動機も母を救えなかった過去を悔やみ人命を守る仕事に着き続けている虎居と違って、「トンカツ食いたい」という切実だけど煩悩な代物だったりする。オマケに「先生」のサイズは虎居達の操るものとサイズがなじんでない……という有様。
「なじまない」のは虎居達が撃破した謎の物体も同様で、侵略者然とした描写にも関わらずその姿は頓狂そのもの。故にこそ、宗矢と謎の物体はプラネットなるもので同根の要素を持つのでしょう。さて、皆で戦う虎居達に対して全員ぶっ倒すことを宣言した、なじまない宗矢の道はどんなものか。なじまないとは言え一瞬(オカルト関連)で宗矢を追い越した高天原のぞみを含め、今後を見てみたいと思います。
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